インタビュー

Gorillaz(2)

センセーショナルな一発屋なんかじゃない!

 そもそもアルバム『Demon Days』はどのようなコンセプトによって作られたのだろうか。

「このタイトルにはいろんな意味があるの。ひとつは、〈Demon〉はある病のことをさしていて、その病というのは思考の不在、つまり人々が深く考えないで行動を起こしてしまう状態のことね。これは〈人喰い鬼(=恐ろしいもの)〉の帰還ってこと。いまこそその時代がやって来たってわけ。また別の意味としては、〈Demon〉になっても構わない時代がやって来たってこと。それほどじっくり考えたり計画を立てたりした結果ではなくとも、統制の取れた磨き抜かれた本能に従って行動を起こすべき時が来たのよ。完璧かつ効果的に行動を開始する時がね」(ヌードル)。

 あれだけ成功したファースト・アルバムが今回のアルバムに何らかの影響を及ぼすことをバンドは危惧したようだが、なんとも意味深なコンセプトにアイデア豊富な音楽面を見る限り、前作からの関連性を断ち切り、ゴリラズがセンセーショナルな一発屋ではなく、今後も十分にやっていけることを証明することができたようだ。あとは実際にこの目で彼らを確かめるだけなのだが果たしてツアーは?

「前回ライヴを演った後に、スクリーンの後ろで演奏してるって噂が流れた。だけど今度のツアーではもっとスケールの大きなことをやりたい。スクリーンが炎を呑み込んだりとか、もっと過激なことをね!」(ラッセル)。

 噂っていうか、以前ステージを観たときは、思いっきり裏で演奏してるみたいでしたけど……。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年05月12日 12:00

更新: 2005年06月02日 18:39

ソース: 『bounce』 264号(2005/4/25)

文/青木 正之

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