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インタビュー

Saigenjiがシンパシーを感じるアーティスト、2005年秋冬コレクション

 字数が限られているので、駆け足でいっちゃいましょう。まず、スタンダード・カヴァー・アルバム『Ken's Bar』での“Lovin' You”に、Saigenji自身もギターで参加している平井堅。「ライヴにも呼んでもらって、初めて横浜アリーナのステージに立たせてもらって(笑)。すごく謙虚で大人な人」。意外に思われるかもしれないがLOSALIOS『The end of the beauty』での共演もある中村達也に関しては、「カッコ良すぎで痺れる。男のなかの男!」。また、ニューオーリンズをテーマにした『Brand-New Orleans』を今春にリリースして、一児の母にもなり……と充実した活動をマイペースで行っているAnn Sallyや、これまで頻繁に互いのアルバムに参加し合っている気心知れた仲のシンガー、Keycoは「音楽の志向性という点でも共感することが多い、大事な友達」。そして偶然にも「同い年で同じ大学、同じ学部だった! もともとシンガーとしてすごく好きな人」だという元Cymbalsの土岐麻子。来る11月にリリース予定の彼女の新作では、2人の待望のコラボレーションも聴けるようなので、そちらも楽しみです。

 フランスを拠点に活動するブラジル人女性ボサノヴァ・シンガー、カチアとはSaigenjiのパリでのライヴ、彼女の日本でのライヴでも〈ちょっとそこまで出かける〉ぐらいの感覚でサポートし合う。こういった、軽々と国境を越えることのできるユニヴァーサルな付き合いはまさに彼ならではのもの。お互い面識はないものの、ブルー・ノートからデビューした新世代シンガー・ソングライター、エイモス・リーにも興味津々。「いま、いちばん気になる存在のひとり。よく聴いてて、来日公演も楽しみ」。もしかしたら、出会い次第ではここから何か新しい動きが生まれるかもしれない!と期待しておきましょう。さらに、6月にセカンド・アルバム『New day to be seen』をリリースしたフラメンコ・ギタリスト、沖仁も多角的なアプローチでポップに聴かせるという点においてはSaigenjiと同ベクトルを持っている人。「彼のギターはホントにすごくて、初めてライヴで共演したときにはビックリしたよ」。ちなみに現在、Saigenjiのサポート・メンバーとして活躍しているトランペッター、島裕介との出会いも沖を通じてということで、何かと共通項の多い2人なのです。そして、同じくサポートでファンキーなキーボードを弾いているのはSOIL & "PIMP"SESSIONSの丈青。ジャンルは違えど、ほぼ同世代にあたる彼らの〈横の繋がり〉がこうして強固にあるのも、なによりシーンが健康な証。最後はハナレグミ。「前に一度、ディープに呑んだことがあるなぁ」という彼らは、酒の肴にどんな夢と野望を語り合ったのでしょうか、ね。

▼文中に登場したアーティストの作品を紹介

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年09月29日 12:00

更新: 2005年10月06日 20:11

ソース: 『bounce』 269号(2005/9/25)

文/bounce編集部

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