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インタビュー

メタル界が復権を果たした2005年をおさらいしてみよう!

 BANG YOUR HEAD! そして高々とメロイック・サインを掲げろ!! オルタナティヴの波に脅かされた90年代以降、迫害を受けてきたメタル・ファンよ、今こそ復権の時だ! というわけで、ダークネスの新作リリースとシンクロして盛り上がりを見せる現在のメタル・シーンを追ってみよう。80年代からシーンの屋台骨を支えてきた大御所から、新たな時代を担う若手メタラーまで、ここ最近は注目のリリースが相次ぎ、メタル界はいつになく活況を呈しているのだ。

 まず、ジャーマン・メタルの代名詞的バンド=ハロウィンは歴史を切り拓いた〈守護神伝〉シリーズの最新章を発表。リリース日には30歳前後の男性たちをレジに並ばせた。絶対王者=アイアン・メイデンのライヴ・アルバムは、大歓声&大合唱の横綱相撲。帝王のオジー・オズボーンは、愛娘ケリーとのデュエットも収録したカヴァー・アルバムで、〈オジーは何を歌ってもオジーである〉という事実を再認識させた。ベイエリア・スラッシュの重鎮=エクソダスは、メンバーを一新して新たなアグレッションを獲得。UK新世代のヒーロー、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインのデビュー作は、メタル愛に溢れた傑作だ。USモダン・メタルの覇者=ディスターブドの新作は、ジャケもマノウォーみたいでカッコイイぞ!

 人前で〈メタルが好き〉と言えず、家でひとり頭を振っていた時代は過ぎ去った。さあ、押入れの中から黒いバンドTシャツを取り出そう。首まわりがヨレていても、サイズがデカすぎても構わない。表に出て、仲間を集めてフォーメーションだ! HAIL ME-TAL!!
▼文中に登場した作品を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年12月08日 17:00

更新: 2005年12月15日 19:05

ソース: 『bounce』 271号(2005/11/25)

文/粟野 竜二

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