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インタビュー

絶対的な様式美を貫き通すロック・スターの大行進!

AEROSMITH 『Pump』 Columbia(1989)
隣のおばちゃんですら知っているモンスター・バンド。セクシーでワイルドでグラマラス、どこをとってもスターの気品に溢れている! お決まりの2大フロントマン・スタイルは、後世のバンドに対しても良いお手本。そしてブルースをルーツにするあたり……ん~かっこよすぎ!

ANDREW W.K. 『The Wolf』 Island(2003)
ダークネスの出現で存在感がやや薄れてしまった感もある(?)アンドリュー兄貴も、立派なロック・スター。スターになるには確立しにくいソロという立ち位置、さらにはスターとしてはあるまじき行為(不潔かつ超低予算の衣装)からしても型破りな存在で、この成功は評価に値する。

CHEAP TRICK 『In Color』 Epic(1977)
ダークネスのポップな側面を語るうえで欠かせないのが、パワー・ポップの革命児=チープ・トリック。しかし、即飽きのくるそこいらのポップとコイツらの音は別。今作をはじめとする初期の名盤はいまだもって色褪せないポップンロールである。イケメン2人と他2人という図式も衝撃的。

LOUIS XIV 『The Best Little Secrets Are Kept』 Atlantic(2005)
グラム・ロックを現代に蘇らせたセクシーな4人組、その名もルイ14世。エンターテイメント性を押し出すダークネスに対して、コイツらに漂う匂いはデンジャラス&ダーティー。さぁ、ダークネスを越えられるか? 新たなロック・スターの原石が誕生したぞ。

ANGEL 『An Anthology』 Mercury
クイーン、エアロ、キッスと並んで人気を博したエンジェル。結果的に生き残れていないのは残念だが、当時日本でいちばん人気があったのは何を隠そうこのバンド。ルックスには華があり、サウンドはポップでキャッチー! この感覚、誰かと似てると思ったら……そう、ダークネス!

QUEEN 『Jewels』 東芝EMI
本文にもあるように、ダークネスがモロに影響を受けたバンド。とりわけジャスティンのファルセット・ヴォイスとキンキラ衣装は、まんまフレディ・マーキュリーへの憧れが反映されたもの。また、新作のプロデュースをロイ・トーマス・ベイカーに依頼するあたり、筋金入りのファンですな。

沢田研二 『ROYAL STRAIGHT FLUSH』 ユニバーサルJ
日本を代表するロック・スター! 限界知らずのパフォーマンス、煌びやかな衣装、そして完璧な自己演出。いまだもってジュリーを超えるエンタなヤツが出てきていないのも、これまた凄い。ライヴでは爆発した巨大風船のなかから登場したことも! これぞプロ!!

HIM 『Dark Light』 Sire/Warner Bros.(2005)
フィンランドから飛び出し、あれよあれよと欧州全域で大ブレイク。そして今作でついに日本デビューを飾ったコイツらは、マジでヤバイぞ! 独自のサウンド〈ラヴ・メタル〉と、フロントマンのヴィレ・ヴァロが放つセクシー・ビームで、現在日本の女性たちを侵略中。

HANOI ROCKS 『Two Steps From The Move』 Epic(1984)
ダークネスをはじめ多くのバンドから愛され続ける5人組。なかでも〈スターな男〉ことマイケル・モンローの華麗な動きと色気は、他のスターとは比較になりません。2002年の復活後初の来日公演も満員御礼札止め状態! スターの健在ぶりをアピールした。

DO ME BAD THINGS 『Yes!』 Must Destroy(2005)
マスト・デストロイから現れたダークネスの弟分バンド。アダム・アントばりのメイクを施した兄ちゃんやゴスペル姉ちゃん、さらにはメタラー・ギタリストまでをも含んだ9人組で、しかも、鳴らされるのは何でもありのサウンド! 兄貴同様エンタなヤツらです。

SLADE 『Old New Borrowed And Blue』 Polydor(1974)
タータン・チェックのパンツを穿くヤツもいれば、黄金ファッションを身に纏うヤツもいる。70年代グラム・ムーヴメントの真っ只中に人気を博したド派手バンドがこのスレイド! シーンへの鮮烈な登場は、後のダークネスのデビュー時にもしばし用いられた。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年12月08日 17:00

更新: 2005年12月15日 19:05

ソース: 『bounce』 271号(2005/11/25)

文/山口 コージー

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