インタビュー

『Mirrors』の次に聴きたい!ポップでエッジーなサウンドを聴かせる女子たちの名盤!!

CHARLOTTE HATHERLEY 『Grey Will Fade』 Double Dragon(2004)

  アッシュに9年間在籍した紅一点のギタリスト。アッシュでは小出しにしてきた絶品のヴォーカルとハーモニーをたっぷりと堪能できるこの初ソロ・アルバムでの、クールかつ愛らしい佇まいはフルカワミキを連想させる。それは心にパンクの魂を持った女子の魅力的な現在形。

嶺川貴子 『roomic cube ~a tiny room exhi-bition』 ポリスター(1996)

  BUFFALO DAUGHTERがプロデュース。キュートに見えて実は実験的なアレンジ、あらゆる音楽から自由なそのスタンスは『Mirrors』にも受け継がれている。プログレを通過したミニマルな反復ビートにSF感覚に溢れたサイケデリックな歌詞が乗る楽曲は、いま聴いても全然新鮮。

TOM TOM CLUB 『Tom Tom Club』 Sire (1981)

  トーキング・ヘッズのリズム隊夫婦が結成したグループの初作。『Mirrors』収録の変拍子パンク(?)“世界のささやき”にはモロにその影響が窺えるが、ティナ・ウェイマスのおきゃんな女声、ガジェット感満載のダンス・サウンドこそ、フルカワミキの遊び心や〈どこか切ない感じ〉の源泉かも。

ANNIE 『Anniemal』 679 (2005)

  ロイクソップなど北欧の精鋭が大挙参加した、新世代のカイリー・ミノーグ(?)ことアニーのファースト・アルバム。オルタナティヴなハウス~ディスコの文脈にも対応するバブルガム・エレポップは“Coffee & SingingGirl!!!”にも通じる。フルカワミキの音楽の重要な要素である〈80's感〉に反応した人ならマストです。

日暮愛葉 『Platonic』 キューン(2005)

  SUPERCARとの共演経験もあるSEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER時代から、日本のロック・シーンにオルタナティヴな女性像を提示し続ける日暮愛葉。ナカコーをはじめ、小山田圭吾、砂原良徳などが参加したカラフルな本作でも挑戦的にロックし続ける彼女の姿は、フルカワミキの未来に重なる。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年07月27日 21:00

ソース: 『bounce』 278号(2006/7/25)

文/内田 暁男

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