インタビュー

表現の翼を広げ続けるbirdの歩みを歴代アルバムでプレイバック!!

『bird』 REALEYES/ソニー(1999)

  デビュー・シングル“SOULS”をはじめ、プロデューサーの大沢伸一(MONDO GRO-SSO)による、シンプルなビートとアコースティックな楽器を用いたオーガニックなプロダクションは、その後の日本におけるR&B作品の潮流にもなった。

『MINDTRAVEL』 REALEYES/ソニー(2000)

  前作の静かな衝撃を引き継ぎながらも、“マーメイド3000”における大沢伸一との鉄壁の合体では2ステップの意匠も垣間見える。さらには谷川俊太郎とのコラボも披露し、リズムと言葉を貪欲に解釈していく懐の深さがより増している。

『極上ハイブリッド』 ソニー(2002)

  初のセルフ・プロデュースによるサード・アルバム。4つ打ちのビートに彩られた“私的パートナー”から山崎まさよしのペンによるリラクシンな“散歩に行こう”まで、彼女の奔放で多様なクリエイティヴィティーが前面に押し出された仕上がりに。

『DOUBLE CHANCE』 ソニー(2003)

  田島貴男によるロッキンでサイケデリックな“チャンス”といった新境地ともいえる楽曲のほか、アル・クーパー、ジェシー・ハリス、イヴァン・リンスといった超豪華なソングライター陣に迎えられて、〈うた〉というベーシックに立ち返った4作目。

『vacation』 ソニー(2004)

  架空のリゾート地での1日を描いたコンセプト・アルバム。流麗なストリングスを用いた“髪をほどいて”や“ハイビスカス”といった楽曲を収録することによって、〈bird=夏の開放感〉といったイメージがリスナーに浸透しはじめるきっかけにもなった。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年10月05日 20:00

ソース: 『bounce』 280号(2006/9/25)

文/駒井 憲嗣

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