Lady Sovereign(6)
NEW FLESH 『Universally Dirty』 Big Dada(2006)
dj KENTAROとの合体も話題の彼ら。ニュー・フレッシュ・フォー・オールド時代はアブストラクト寄りだったけど……この改名後2作目では、ゆらりと薫るレゲエ志向に彼ららしさをキープしつつ、アタマじゃなくケツに刺さるグライム路線で強烈お下劣レッツ・ゲット・イル! こんなワルだったのか~。
(出嶌)
『BUYERS feat. UPTOWN RECORDS DJ MIXED LIVE BY DJ CAMEO』 handcuts(2006)
シーンの重要な拠点であるUKのレコ屋で働き、2005年の〈The Best Grime DJ〉に輝いたキャミオのミックスCD。主要MCが揃った定番のチョイスは、シーンの大勢を把握するにも打ってつけだろう。ストリートのスリリングな世界をファンキーなノリで表現した刺激たっぷりの22曲!
(青木)
『Science Faction : Grime』 Breakbeat Science(2006)
USを代表するドラムンベース・レーベル=ブレイクビート・サイエンスから登場した、DJチーキーのミックスCD。ロール・ディープやワイリーなどシーンを代表する顔ぶれに加え、アングラの現場で活躍するMCたちも数多く収録された濃厚な内容だ。USにも確実にグライムの影響が及んでいることを証明する一枚。
(青木)
『Semtex - Grimewave』 Antidote(2006)
UKヒップホップ・シーンのキーパーソンで、ディジー・ラスカルのツアーDJとして〈フジロック〉参戦も果たした隻腕DJ、セムテック。彼が多彩な技を駆使してグライミーなトラックを次々とミックスした本作は、説得力抜群のスキルと構成力が凄い! パイレーツ・ラジオで活躍してきたキャリアが伊達じゃないことを匂わせる不穏な空気感もサイコー!
(青木)
RAZOR X PRODUCTIONS 『Killing Sound』 Rephlex(2006)
この間まではダブ・ステップとごっちゃにされていたグライムだけど、MCの乗り入れも盛んだし、音の傾向も近いし、混同されるだけのことはあるわな。表題に偽りナシの殺傷ダブがヤバい今作には、シングル・デビュー済みのウォーリアー・クイーンが参陣。JMEらと共にスクリームの『Skream!』にも参加してる期待の女傑MCよ!
(出嶌)
『Heavy Meckle』 Shadetek(2006)
MC単位やアルバム単位じゃなく、ワサワサした現場ノリのグライムを覗いてみたい人には、このミックスCDを推薦しましょう。ジョンE・キャッシュやジャマー、ダヴィンチェといった辣腕クリエイターのトラックから、グラグラ煮えたシーンの熱が伝わるはず!
(出嶌)
『Kidulthood』 357(2006)
グライム世代の青春映画……なのかどうか、本編の内容はよく知らんけど、このサントラはグライム入門編として機能しそうな優れモノ。ディジーやストリーツ、シャイスティ、プランB、ルーツ・マヌーヴァ、リーサル・ビズルなどこのページで紹介した面々の有名曲が満載されているぞ。
(出嶌)
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2007年03月15日 19:00
更新: 2007年03月15日 22:30
ソース: 『bounce』 284号(2007/2/25)
文/青木 正之、出嶌 孝次