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インタビュー

i-dep(2)

さまざまなフィールドへと広がっていくi-depのお仕事あれこれ

 ナカムラヒロシとCanaが推進するSotte Bosseの人気によって、i-depの名が逆に取り上げられる機会も増えてきた昨今。クラブ・ジャズ文脈から和製ハウス・ブームにまで跨って支持を拡げるi-depの音楽性が、そのようにメンバー個々の多彩な活動とも相互に影響し合っているのは間違いないだろう。例えば藤枝伸介(サックス)は井上薫と結成したユニット=Fusikでチルアウト・ジャズなアルバムを発表したばかりだが、Jazztronikのバックを務めてきた井村達也(ギター)、Loop Sessionの一員でもあった高井亮二(ベース)、ジャズ方面でも定評のある狩野丈二(ドラムス)もそれぞれ数多くのアーティストのライヴやレコーディングに参加してきた腕利きだ。最近ではFreeTEMPOに客演していたCanaの存在感も大きくなっている。で、そんな個々の好調ぶりも相まって急増しているのが、ナカムラの(i-dep名義も含む)プロデュースやリミックス仕事である。ここ数か月だけでもMEGのポップな快作『aquaberry』を手掛け、Q;indiviやRAMRIDERをリミックスしていたり、その活躍ぶりは凄まじい(中田ヤスタカと双璧か?)。カレイドに至っては2作連続でi-depをプロデュースに起用するなど、ネットワークは海外にも広がっている。こうした成果が今後どのような形でバンドに持ち込まれていくのかも楽しみなポイントだろう。
(出嶌孝次)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年09月27日 02:00

更新: 2007年09月27日 17:31

ソース: 『bounce』 291号(2007/9/25)

文/aokinoko