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インタビュー

〈ノラ・ジョーンズ以降〉を感じさせる注目の女性シンガー・ソングライターたちをご紹介! その2

KIM HOORWEG 『Kim Is Back』 Verve(2008)
エラ・フィッツジェラルドや本作にも参加しているトレインチャに痺れて以来、ジャズの道を志すようになった現在15歳の彼女。憧れのエラも歌ったガーシュイン・ナンバーなどを、ちょっぴりウブな声で披露する姿が何とも眩しく、そこに音楽を全身で楽しもうとする心意気を感じる。
(山西)

SARA BAREILLES 『Little Voice』 Epic(2007)
トーリ・エイモスを見い出したエリック・ロッシがプロデュースした、カリフォルニア発のピアノ・ウーマンによる初作。AORもホンキートンクも、激しさと繊細さを併せ持った低音歌唱でサラリと乗りこなします。
(山西)

MEIKO 『Meiko』 Lucky Ear(2008)
LAのコーヒー・ハウスを拠点にライヴ活動を行っているという彼女。ソウル味を散りばめた楽曲からはフィオナ・アップルの影響も窺えるが、その歌にフィオナのような力強さはなく、デリケートな声で淡々と言葉を吐き出していく様が強烈に個性的。
(山西)

JAYMAY 『Autumn Fallin'』 Heavenly(2008)
会社勤めの傍らネットで発表した楽曲が話題を呼び、デビューまで漕ぎ着けた彼女。アコギ片手に枯れた風情を醸したかと思えば、スキャット炸裂の“Hard To Say”ではおどけた顔も窺わせ……といろいろな〈秋〉を詰め込んだ本盤は、ブルー・ノートからもライセンス・リリースされた。
(山西)

AMANDA BRECKER 『Here I Am』 BIRDS(2008)
ノラ“Sunrise”のカヴァーで確信犯的に幕を開ける、ランディ・ブレッカーの愛娘が放った初作。他にもジョン・メイヤーの楽曲を取り上げるなどサラブレッドらしからぬハミ出しぶりを見せつけているが、透明度の高い歌声ですべてを自分色に染め上げてしまうあたりは流石!
(山西)

JANA KIRSCHNER 『Shine』 Universal(2007)
エルトン御大の前座も経験しているスロヴァキアン美女が、全英詞で挑んだ世界デビュー作。牧歌的で美しい旋律を、アコギ主体の物凄~くシンプルな演奏とソフトなヴォーカルでなぞっていく。そこにはただ〈良い歌〉があるのみだ。
(山西)

YAEL NAIM 『Yael Naim』 Toy Ou Tard(2008)
興味の湧くものは何でも呑み込んできた、好奇心の強い音楽家。その対象にはもちろんジャズも入っている。本作で見られるスウィング感は、かつてテルアヴィヴのジャズ・クラブで演奏していた頃の彼女を夢想させてくれたりも……。
(桑原)

JOANNA WANG 『Start From Here』 Sony BMG Taiwan(2008)
より高い音楽性を有したポップ・ミュージック作りをめざそうと、ノラ的なアプローチを選択した台湾出身の彼女。オーセンティックなジャズよりも、ビリー・ジョエルなどが得意とするジャジーなスタイルにこそ愛着を抱いているといった印象を受ける。
(桑原)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年09月04日 21:00

更新: 2008年09月08日 15:56

ソース: 『bounce』 302号(2008/8/25)

文/桑原 シロー、山西 絵美

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