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インタビュー

Three 6 Mafia

〈アーアアアアアアアアー♪〉から3年、そして、2人が残った……決して振り向くことなく、力強く前進を続けてきたメンフィス・マフィアたちの答えはこれだ!!

諦めないで前進させる


 「新作は2006年に出すつもりでいたんだけど、MTVのリアリティー番組〈Adventures In Hollyhood〉をやっていたからなかなかスタジオ入りできなかった。番組が終わってからスタジオに戻ってレコーディングを再開したんだ。アルバムをしっかりしたものに仕上げるために作り直した曲もけっこうあったし、ラップも新しく書いたしね。すでにファンを待たせてるって感じてたから、待った甲斐があったって思えるものを届けたかったんだ。だからこんなに時間がかかったのさ」。 

 しゃたふぁかぁぁー! そう語るのは、グループのスポークスマン的存在、サングラスがトレードマークのジューシーJだ。前作『Most Known Unknown』(2005年)からの“Stay Fly”が異例のロング・ヒットを記録。さらに映画「ハッスル&フロウ」の主題歌“It's Hard Out Here From A Pimp”でオスカーを獲得し、MTVでは前述のリアリティー番組が放送開始……と周囲の激変に伴って延び延びとなっていたスリー6マフィアの新作が、ようやくリリースされた! 当初の先行シングル“Doe Boy Fresh”(アルバムには未収録)から1年半以上の時を経て届いた待望のアルバム、その名も『Last 2 Walk』! 〈2人が残った〉という意味に取れる表題からもわかるとおり、ロード・インファマスに続いてクランチー・ブラックも抜け、ついにマフィアはジューシーとDJポールの2人体制になってしまったのだ。

「俺とポールはいつも考えてることが同じなんだ。この2人だけが残るとは思ってなかったけどね。ただ、考えてることがいっしょなら、いちいち〈じゃあ次は何しよう〉とか言わなくても前に進むよな。グループは続いてるから問題はないし、俺らは変わっちゃいないぜ。タイトルは〈俺ら2人はがんばってきたぜ〉ってことさ。グループにきちんと残ってね。そこがいちばん大事なんだよ、スリー6マフィアの名前を絶やさず、諦めないでヒプノタイズ・マインズを前進させるってことがさ。俺らはその活動をどんどん大きくしていこうとしてるのに、バラバラになるわけにはいかねえだろ」。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年09月18日 00:00

更新: 2008年09月18日 17:35

ソース: 『bounce』 302号(2008/8/25)

文/升本 徹