インタビュー

舎弟や仲間、元構成員も含めたマフィア世界の登場人物たち その2

【CRUNCHY BLACK】
94年にT6Mに加入し、インファマスと共にラップ面を牽引してきた重要人物だ。『Most Known Unknown』でのブレイク後に金銭トラブルで脱退。2006年に『On My Own』(Hypnotize Mindz/Asylum)、翌年に『From Me To You』とT6M側仕切りの未発表曲集2枚が出ており、真のソロ・デビュー作『Money Mask』のリリースも年内か。

【GANGSTA BOO】
94年に紅一点としてT6Mに加入し、ソロ作もヒットさせた人気者。交際していたDJポールとの不和やビッチなキャラ設定などに悩んで(?)、2001年に脱退。2003年の『Enquiring Minds II : The Soap Opera』(Yorktown)以降はストリート・アルバム中心のリリースに移行している。ドラマー・ボーイとガッチリ組んだ久々の正規アルバム『Forever Gangsta』もリリース間近らしい。

【KOOPSTA KNICKA】
93年にT6M入りし、99年にもソロ作『Da Devil's Playground』を残している。2000年に金銭トラブルでグループを脱けた後は、一昨年の『The Mind Of Robert Cooper』(Mindz Muzic)に至るまで数枚のアルバムを自主リリース。古巣がオスカーを獲った直後に逮捕されたりしている。

【LA CHAT】
95年頃に一派に加わり、途中離脱を経て2000年頃に再加入したパワフルな女傑。ブーの後釜的な位置付けで活動するものの、結局は数年で袂を分かつ。このたび通算5作目『Da Hood Home Girl Da Album』(A Dime Dozen)を発表したばかり。なお、ブーとは親友同士の間柄らしい。


【PROPHET POSSE】 かつてマフィア一派にいたスキニー・ピンプ、ギャングスタ・ブラック、インドーG、K・ロック、T・ロック、そして元T6M本隊の面々も揃って参加した昨年のコンピ『Prophet Posse : The Return Part 1』(Prophet Posse)で狼煙を上げたクルー。ちなみにポール&ジューシーが90年代に運営していたプロフェットとは無関係である。


T6Mの新作リリースを見計らったかのように、コンピ第3弾『Prophet Posse : Hood U.S.A.』(Prophet Posse)も登場したばかり……本隊を脅かす存在になれるか?

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掲載: 2008年09月18日 00:00

更新: 2008年09月18日 17:35

ソース: 『bounce』 302号(2008/8/25)

文/出嶌 孝次