まだ間に合うぜ! スリー6マフィアのオリジナル・アルバムを駆け足でガイド!
『Mystic Stylez』 Prophet(1995)
DJポールとジューシーJが設立したプロフェットからリリースした初のアルバム。ホラー嗜好の強いゴシックなサウンドを中心に、いち早くスクリューを採り入れるなど、アンダーグラウンドなスメルが漂うブツ。ボーン・サグズン・ハーモニーをディスした“Live By Yo Rep(Bone Dis)”が話題に。
『The End』 Prophet(1997)
当時ヒットしていたマスターPの曲を豪快に引用した“Where Da Killaz Hang”などサンプリング・トラックを増やしたことで、サウンドに広がりを見せたブツ。前作に続いて“Last Man Standing”でボーン一家を攻撃する一方、“Gett'em Crunk”ではイージー・Eのラップをサンプル。
『Chpt. 2 : World Domination』 Hypnotize Mindz/Relativity(1997)
メジャー配給に変わったことで一気にその名を全米規模へ知らしめたブツだが、ディープ&コアなスタイルに変化はナシ。セルフ・リメイクの“Tear Da Club Up '97”や前作から再収録した“Late Nite Tip”のシングル・ヒット効果でゴールド・ディスクを獲得した。
『When The Smoke Clears』 Hypnotize Mindz/Loud(2000)
ソロやシャッフル・プロジェクトを挿み、Jにポール、クランチー、インファマス、ブー様の最強5MC体制で制作されたブツ。セールスも100万枚以上を突破し、UGKと合体した“Sippin' On Some Syrup”のヒットもあって日本でも注目を集めはじめた。
『Da Unbreakables』 Hypnotize Mindz/Columbia(2003)
ブー様が抜けた4人体制でのブツ。好物のウィリー・ハッチを使ったファンキーな“Testin' My Gangsta”やリル・フリップ参加の“Ridin Spinners”が特に人気を集める。クルー構成員の入れ替わりも激化するが、新戦力のリル・ワイトとフレイジャー・ボーイをお披露目。
『Most Known Unknown』 Hypnotize Mindz/Columbia(2005)
インファマスが抜けた3人体制でのブツ。御存知“Stay Fly”の大ヒットにより、本作も初のR&Bチャート1位を獲得してダブル・プラチナを記録。トリック・ダディやポール・ウォールら他地区の大物も招き、シーンの顔役として〈Most Known〉な存在に。
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