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インタビュー

SAKEROCKのホニャララな生い立ちを辿ってみよう

『YUTA』 SAKEROCK(2003)
メンバーいわく「一枚目というより0枚目」。まだスタイルは確立されていないが、思いついたことを詰め込んだような、ガムシャラなエンターテイメント感が初々しい。真っ黒になるまで書き込んだネタ本のようでもあり、そこんとこ、ちょっぴり青春。

『PENGUIN PULL PALE PILES SOUND TRACKS BEST』 SAKEROCK(2005)
劇団ペンギンプルペイルパイルズに依頼されて、お芝居のために制作された音源のコンピ。〈1曲1アイデア〉的な発想の断片が浮かんでは消える、駄菓子の詰め合わせみたいな楽しさ&お得感。

『キャッチボール屋』 KAKUBARHYTHM(2006)
初めての映画サントラ。手拍子で始まる“オープニング”から、4人でコーラスを取った“エンディング”まで、映画とサケのゆったりした距離感が良い感じ。ハマケンが熱唱する“昭和報われない音頭”は、いつかぜひカラオケ版を。

サケロックオールスターズ 『トロピカル道中』 KAKUBARHYTHM(2006)
高田漣とASA-CHANGを迎えた豪華コラボ・プロジェクト。“PomPom蒸気”を取り上げてハリー細野に敬意を表しつつ、ASKA“はじまりはいつも雨”のハワイアン、というか〈健康ランド〉的なカヴァーにトロピカルの極意あり。

『songs of instrumental』 KAKUBARHYTHM(2006)
正々堂々、〈インスト・バンド宣言〉をしたセカンド・アルバム。とはいえ、ハナレグミをゲストに迎えた“インストバンドの唄”や星野が歌う“スーダラ節”など歌モノも充実している。歌もインストも自在にこなす、アルコール(サケ)度数の高い名作。

嵐/SAKEROCK 『黄色い涙』 ジェイ・ストーム(2007)
永島慎二のマンガを犬童一心監督が映画化し、主役を嵐の面々が演じた話題作のサントラ。日溜まりみたいに穏やかで、ちょっとノスタルジックで、とSAKEROCKのサニーサイドがフィーチャーされた親しみやすい仕上がり。

『おじいさん先生』 KAKUBARHYTHM(2007)
ピエール瀧が主演したTVドラマのサントラ。トロンボーンが炸裂する“竹槍マーチ”、憎らしいほどシャレた“洗練性生活”、星野がしっとりと歌うテーマ曲“おじいさん先生”など、無礼講で作り上げた本作はオリジナル・アルバムに近い猥雑さ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年11月06日 22:00

更新: 2008年12月19日 14:44

ソース: 『bounce』 304号(2008/10/25)

文/村尾 泰郎

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