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インタビュー

CHEHONがリスペクトを捧げるTERRY THE AKI-06って?

 RYO the SKYWALKERの“EVER GREEN”をはじめ、レゲエ~ヒップホップ界から数々のR.I.P.ソングが贈られた男=テリ山ことTERRY THE AKI-06(2007年8月に34歳の若さでみずからあの世へ出発)。なぜ彼はそれほどまでに愛されるのか?

 ラッパーとして90年代中盤から活動を始めたTERRYは、〈0831〉好きの〈ブリーダム・ライダー〉としてジャンルに縛られることなくオリジナルな表現方法という名のスキルを磨き続け、多国籍軍BONGA STARZからジョインティーナ、V&40 BAND、そして420を率いてきた。なかでもSHINGO☆西成や韻踏合組合、YOUTHをはじめ、グラフィティー・ライターたちも身を寄せていた420は、裏庭(WORD SWINGAZ発案のキーワード)を拠点とするビッグ・ファミリーだ(2006年に解散)。並行してソロ活動も進めていた彼は、レゲエの現場でのライヴも増え、そうした独自の動きと幅広い交遊録を遺作となる『正念場』にも注ぎ込んでいた。また、同作の後半を占めていたSKYLINE BANDのTONY THE WEEDとのタッグ=TERRYTONYは、死後にリリースされたミニ・アルバム『テリトニ』でも確認可能。とにかく、その比類なきヴァイタリティーとヴァイブスの高いパフォーマンス、そしてリリックから溢れ出るヒューマニズムは、事実多くの人々やジャンルの架け橋となったのである。

▼TERRY THE AKI-06への追悼ソングを紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年04月09日 15:00

更新: 2009年04月09日 17:34

ソース: 『bounce』 308号(2009/3/25)

文/二木 崇

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