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インタビュー

②下世話なDJとしてのブジュ

 ご存じだろうか? いまでこそ大人の色香漂う伊達男ならぬ〈伊達ラスタ〉なブジュだが、デビュー当初の80年代後期は、名前の由来でもあるブロ・バントンばりのタフ声とまだ幼さの残る顔とのギャップが受け、アイドル的な人気を得ていた事実を。その後、当時のDJクラッシュでは無敵だったニンジャマンにも引けを取らないバッドなスタイルと、〈下ネタ帝王〉ことシャバ・ランクス流儀のセクシャルなリリックを強化してトップDJの仲間入り。特にウェイン・ワンダーとのコンビ曲の数々は高い人気を集めた。その実力にあやかろうと〈メガ〉だの〈パト〉だの(名前の後ろに続くのはもちろんバントン)多くのフォロワーが出現。あのヴァイブス・カーテルですらアンディ・バントンという芸名で初期は活動していたほどで、こうなるとオリジナル・バントンを上回るカリスマ性である。また、RYO the SKYWALKERら日本人アーティストからの支持も厚く、DJを志す者の憧れのモデルとしていまなお君臨し続けているのだ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年04月30日 16:00

更新: 2009年04月30日 18:13

ソース: 『bounce』 309号(2009/4/25)

文/カシワサン