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インタビュー

飄々と上昇するジムの歴史

JIM JONES 『On My Way To Church』 Diplomat/E1(2004)
マスター・Pを模倣したようなモッタリ型のフロウで下世話な大ネタや南部ノリのビートを乗りこなしたソロ・デビュー作。NWAやビギーのリメイク&パクリも痛快。数年後にミムズ仕事でブレイクするブラックアウトも起用していた!

JIM JONES 『Harlem: Diary Of A Summer』 Diplomat/E1(2005)
アルバムとしてのトータルな完成度はこれが最高峰? 旬なポール・ウォールに加えてディディも招いた“What You Been Drankin' On?”、ピート・ロックとの合体、トレイ・ソングズとのメロウ曲、2パックのリメイクなど全曲最高!

JIM JONES 『Hustler's P.O.M.E.』 Diplomat/E1(2006)
“We Fly High”のヒットを生み出した決定的な一枚。チンク・サンタナを相棒に据え、ディップセット的な下世話さよりもズルムケたバードギャング仕様のキャッチーなトラックが増えている。“Weatherman”ではリル・ウェインと共闘。

JIM JONES 『A Dipset Xmas』 Diplomat/E1(2006)
TIにヤング・ドロー、ディディ、JD、バードマン参加の“We Fly High(Remix)”というプレゼントまで仕込んだクリスマス・アルバム。マックスBにスタック・バンドルズという初期バードギャングの若手たちにもスポットが当てられている。

JIM JONES 『Harlem's American Gangster』 Diplomat/E1(2008)
ジェイ・Zの『American Gangster』に対向して出した前年のストリート盤に、新曲などを加えて再構成したオフィシャル作。ジェイの元相棒=デイモン・ダッシュを後見人に据えるプロレスっぽい演出で、ハーレムの王を宣言!

JIM JONES & BYRDGANG 『M.O.B.: The Album』 ByrdGang/Asylum(2008)
スタックの死とマックスBの離脱を経て放ったクルー初のオフィシャル・アルバム。ミックステープで披露済みだった曲も多いが、背後に控えるのではなく子分と同列で盛り上がるジムの存在感はよく伝わる。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年05月21日 09:00

更新: 2009年05月21日 17:20

ソース: 『bounce』 309号(2009/4/25)

文/出嶌 孝次