新展開を迎えるキツネにもますます注目!! その2
『Kitsune Tabloid By Digitalism』 Kitsune(2008)
トレンドを雑多に盛り込んだタブロイド的(?)な新ミックス・シリーズの第1弾。ヒューマン・リーグとカルヴィン・ハリス、ハーキュリーズ・アンド・ラヴ・アフェアとジョンズン・クルーなど、新旧を同座標で並列にしたようなセレクトが楽しい。
(出嶌)
『Kitsune Maison Compilation 6』 Kitsune(2008)
この第6弾ではフィッシャースプーナーの復活をお膳立てする一方、2009年の台風の目になりそうなA・トラックの楽曲もコンピ初収録。他にもシー・ラヴ・ハー・カズ・シーズ・デッド、ラ・ルー、ウィー・ハヴ・バンドなどの新顔がテンコ盛り!
(青木)
『Gildas & Masaya: New York』 Kitsune(2009)
1、2年後に聴き直したらおもしろそうな、アングラな面々を取り上げたNY盤は、キツネ的に新機軸といえるヴィタリックやボーイズ・ノイズらのテッキーな音をミックス。ジルダ&マサヤの好みをリアルタイムに反映しているかと思うと興味深い内容。
(青木)
『Kitsune Tabloid By Phoenix』 Kitsune(2009)
新作をリリースしたばかりのフェニックスによるタブロイド第2弾。タンジェリン・ドリームやロキシー・ミュージック、ディアンジェロなど、セレクターの美意識を浮き彫りにするような深みのある楽曲が並んでいる。雰囲気で酔わせる一枚。
(出嶌)
FISCHERSPOONER 『Entertainment』 Kitsune(2009)
エレクトロクラッシュ・ブームの象徴として君臨した彼らもキツネに合流。少しばかり存在が希薄になりかけていたが、キツネ・マジックのかかった本作で第一線に完全復帰。妖艶さと淫靡さを併せ持った見世物小屋的エレクトロは若手にない個性だ。
(青木)
LA ROUX 『In For The Kill』 Kitsune/Pヴァイン(2009)
〈Maison〉シリーズの第6弾に収録された“Quicksand”をきっかけに英ポリドールからのメジャー・デビューを果たした男女ユニットのEPがこのたび日本盤化。キツネ目線ではオートクラッツやシャトー・マーモンによる同曲のリミックスなどが注目。
(出嶌)
カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2009年06月03日 17:00
更新: 2009年06月03日 17:20
ソース: 『bounce』 310号(2009/5/25)
文/青木正之、出嶌孝次