インタビュー

もはや何をやってもエンターテイメント!? 近年のジェイ・Zさんを追いかけろ! (その2)

JAY-Z
『American Gangster』
 Roc-A-Fella/Def Jam(2007)
リドリー・スコット監督の同名映画にインスパイアされて生まれたという1年ぶりのアルバム。子分たちとの団結をアピールした“Roc Boys(And The Winner Is...)”も話題になるが、結果的にロッカフェラ&デフ・ジャムからの最終作に。

RICK ROSS
『Trilla』
 Poe Boy/Slip-N-Slide/Def Jam(2008)
社長業は退いたものの、組んで美味しい相手とはガッチリ組んでおくのがジェイ・Z流儀か!? 路上感の漂う過剰にメロドラマティックな展開が両者のボスっぷりを引き立てたコラボ曲“Maybach Music”がシングル・ヒット。

LIL WAYNE
『Tha Carter III』
 Cash Money/Universal(2008)
同じカーター姓ということを発端に一時は関係も悪かったはずだが、ウェインの世界的なブレイクに伴って仲良し化。『American Gangster』での“Hello Brooklyn 2.0”に続き、ここでは“Mr. Carter”にてダジャレ的なコラボ。

T.I.
『Paper Trail』
 Grand Hustle/Atlantic(2008)
自身の引退時に〈後継者〉として目をかけていた若武者だけに、前作『T.I. vs. T.I.P.』に続いての参戦となる。オートチューン全開なカニエ&ウェインのメカニカルなラップが格好良い4人リレー“Swagga Like Us”にてコラボ。羨ましかったのか。

COLDPLAY
『Viva La Vida Or Death And All His Friends -Prospekt's March Edition』
 Capitol(2009)
自身の結婚式にも招いた親友、クリス・マーティンの率いるバンド。EPの『Prospekt's March』に収められた貴重な共演曲“Lost+”は現在このデラックス盤で聴くことができる。

NOTORIOUS
『Soundtrack』
 Bad Boy/Atlantic(2009)
同郷の親友、ノトーリアスBIGの生涯を描いた映画のサントラ。サンティゴールドをサンプリング&フィーチャーしたジェイのカニエ制作曲“Brooklyn Go Hard”はここで聴ける。“Swagga Like Us”を単独でやってみた感じか?

FABOLOUS
『Loso's Way』
 Desert Storm/Def Jam(2009)
ジェイの社長時代にデフ・ジャムへと引っ張ってきた逸材の最新作。独特の粋なヴァイブがこれまたジェイのお気に入りらしく、前作『From Nothin' To Somethin'』に引き続き“Money Goes, Honey Stay”にてサポート。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年09月24日 19:00

ソース: 『bounce』 314号(2009/9/25)

文/轟 ひろみ

記事ナビ