Negicco 2003〜2012(第7回)
[ interview ]
STOP、ネギTIME! いよいよ全国区へと飛び出したNegiccoが「めちゃ×2イケてるッ!」のエンディング・テーマ“圧倒的なスタイル”などの名曲を満載したベスト・アルバム『Negicco 2003~2012 -BEST-』をリリースしました! ということで、彼女たちの活動を長年見守ってきたプロインタビュアー・吉田豪の濃厚な7週連続インタヴュー連載も今回がついに最終回。3月17日には待望のワンマンライヴを東京・渋谷のSOUND MUSEUM VISIONにて敢行、3月21日にはhy4_4yhとのスプリット・シングルを発表……と、圧倒的なネギTIMEはまだまだ続いていきますよ!
・〈TOWER RECORDS Presents Negicco ワンマンライブ-BEST of Negicco-〉の詳細はこちらから!
・Negicco 2003〜2012(連続企画:第1回)Megu【前編】はこちらから!
・Negicco 2003〜2012(連続企画:第2回)Megu【後編】はこちらから!
・Negicco 2003〜2012(連続企画:第3回)Kaede【前編】はこちらから!
・Negicco 2003〜2012(連続企画:第4回)Kaede【後編】はこちらから!
・Negicco 2003〜2012(連続企画:第5回)Nao☆【前編】はこちらから!
・Negicco 2003〜2012(連続企画:第6回)Nao☆【後編】はこちらから!
誰かが弱ってる時は
――……というわけで、Negiccoメンバー3連続インタヴューが終わって全員集まってもらったわけですけど、結論としては3人ともネガティヴすぎるという(笑)。
Kaede「いやぁ、すみません(苦笑)」
――みなさん弱ってる時って3人で励まし合ったりする感じなんですか?
Nao☆「みんな一斉に弱るっていうことはほとんどなくて。誰かが弱ってると誰かがフォローして。私、たまにフォローしきれないこともあるんですけど……ね?」
Kaede「でも、誰かがひとり落ちると、〈私も私も〉って連鎖しちゃうこともあるので、そういう時はぽんちゃがまず〈やめよう!〉って言って」
――え!
Kaede「〈もうこんなこと考えるのはやめよう〉って」
――ああ、〈もうNegiccoなんか辞めよう〉って話かと思って驚きました(笑)。
Megu「それ、すごい重すぎます(笑)。そういうどんよりした空気が嫌なんですよ。それで私が何か言えばみんながちょっと変わってくれるかなと思って〈もうそんなのやめよう!〉って言うんですけど」
――元気キャラ的な役割をあえてやってるわけですね。
Nao☆「ぽんちゃは元気キャラですから。ムードメーカーで。でも、精神的に落ちた時、私はわりかし話しかけてほしい派なので、誰かに何か言ってほしくて」
――かまってほしいんですね。
Nao☆「かまってほしいのに、何も言ってもらえない時はいじけちゃってます。そういう時に〈大丈夫だよ〉とか、説明つきで言ってくれることで納得できて、〈そうだよね〉みたいな感じになれるんですけど……」
Kaede「一生懸命説得しないといけない(笑)」
Megu「たとえば自分が〈私、可愛くない〉って言うじゃないですか。それを誰もフォローしてくれないと、そのまま落ちちゃうんで(笑)」
――〈え、みんなも可愛くないと思ってるの?〉と(笑)。
Megu「そうそう、そういう感じになっちゃうんですよ! だから、例えば私が〈可愛くない〉って発言をした時に、カエポが〈そんなことないよ〉ってひと言でも言ってくれれば、それで私は何となく収まるんです」
――他の2人が〈今回はフォローしないでいいか〉って流すこともあるんですか?
Nao☆「でも、カエポはたぶん触れられたくない時があるんですよ。〈大丈夫だよ〉とか言うと、よけいに機嫌取りだと思われちゃうことがあったので」
Kaede「……あったっけ?」
Nao☆「〈何も言わなくていいよ、逆に触れないで〉みたいな感じで」
Kaede「全然覚えてない(笑)」
――落ち込んでも、すぐ忘れる人ですからね(笑)。
Kaede「Nao☆ちゃんは何も言われないとどんどん落ちてくよね」
Megu「何回も同じこと繰り返して言われないと落ちて。イヴェント終わった後とか、〈今日こうでした? こうでした?〉って何回も同じこと確認しちゃうんですよ。それで満足感を得て、帰って寝たいっていう。いちばん面倒臭いと思います」
Megu「だからNegiccoって、面倒臭くない人がいないっていうか(苦笑)」
――それが、うまいこと支え合ってる気がしますよね。
Megu「ああ、何とか結束しようとがんばってる感じはあるかな?」
――自信のない者同士だからわかり合える部分もあるだろうし。
Megu「ああ、それはあるかも」
――今回の個別インタヴューのあいだ、他の2人それぞれどういう話してるかとか気になりました? Nao☆さんみたいに、気にせず寝てる人もいましたけど(笑)。
Kaede「豪さんだからこそ、何の考えもなく、何のためらいもなく普通に笑って話せるんだなっていうのは、みんなの表情を見て思いました」
――基本、みなさん人見知りですよね。
Nao☆「人見知りです!」
Megu「今回の取材は豪さんだから、慣れてるから」
――何度も会ってるから、どうやらこの人は敵じゃないらしい、と(笑)。
Kaede「やっぱり信用できないと。ホントにいろんな方に会ってきたので、自分の心を打ち明けることってあんまりないんですよね」
Megu「引き出し方もうまいし、Negiccoのことをよくご存知だから、お話してても会話が成立して(笑)」
Nao☆「Negiccoのことをすごく思ってくださってるのがわかるから、お話できるっていう」
――『タモリ倶楽部』とかで、Negiccoを説明する仕事を何度もやりましたから。
Kaede「そうですよね(笑)」
Nao☆「T-Palette設立会見の後、業界の方がいっぱいいらっしゃる食事会でも、豪さんが全部〈これこれこうだから〉って説明してくれて」
――業界の方というか、バニビとNegiccoとお互いの事務所の人とタワレコの人が集まって、Nao☆さん、バニビの前で緊張して汗だくになってましたね(笑)。
Kaede「昨日もT-Paletteの忘年会だったんですけど、みなさん、社長が嶺脇社長だから類は友を呼ぶじゃないですけど、みなさんすごくいい方で」
Megu「気さくな感じで、みなさん話しかけてくれるので」
Nao☆「安心して素直に楽しめるし、いろいろしゃべれます」
Kaede「みなさん応援してくださってて」
――まったく人を信用できなかった人たちが、徐々にリハビリをしてる感じで。
Kaede「リハビリなんだ(笑)」
Megu「興味ない人、わかっちゃうんですよね」
――それはバレますよね、絶対。
Nao☆「聞く気ないんだなとか、わかっちゃうようになって。警戒しちゃって」
Megu「昨日の忘年会にいた方のなかで、嶺脇社長がすごいNegiccoのこといいよって言うから、それで初めて聴いてみたらすごいよかったから、しゃべってみたかったって言ってくださった方がいて。嶺脇社長がそうやって言ってくださってるから、入口が広くなって、私たちもすごい接しやすいムードになってますね」
――社長も不思議な責任感を持ってますからね。
Nao☆「だからこそ、がんばらないとなって思います」