INTERVIEW(4)――〈荒野〉はまだ終わっていない
〈荒野〉はまだ終わっていない
――『荒野 / On the Wild Side』以降の具体的なテーマやコンセプトはこれからとのことでしたが、現段階で考えていることがあれば教えてください。
下岡「曲は作り出してて、でもそれがどこに落ち着くかはいまのところわからないんですけど、いま俺たちが思ってるのは、『荒野 / On the wild side』っていうアルバムをもっと聴いてほしいっていうことで。まだ全然終わってないというか、このベスト盤も言ってしまえば『荒野 / On the wild side』を聴いてもらうための一つのツールかもしれない」
――タイトルにも〈ESSENTIAL SOUNDS ON THE WILD SIDE.〉とあって、『荒野 / On the Wild Side』の延長線上にあることを明示してますもんね。
下岡「〈とりあえず進める〉みたいな感じで進みたくないというか、『荒野 / On the Wild Side』の次は、ちゃんと〈これだ!〉ってことをやりたいから、少し時間がかかってもいいのかなって思いながらやってますね」
――斉藤さんは現状どんなことを考えていらっしゃいますか?
斉藤「僕は曲も歌詞も書かないですけど、2人に共感することは多いんです。なので、僕は第一のリスナーとして、〈そこは共有できるから、もっと伸ばしていこう〉とか、そういうことをやってます。それって気持ちが近いからこそできることだと思うし、言葉からそれを感じられなかったら、〈気持ちが入らんなあ〉とか言いますし」
――最初の野音の話にもあったように、〈言葉で持っていく感じ〉っていうのは、今後もひとつのベースになりそうですね。
下岡「そうですね。それはキープ・アップしてやるんじゃないかと思います。一つ漠然とこうなりそうだと思ってるのは、『荒野 / On the Wild Side』の歌詞はメッセージとしての言葉がたくさん入ってる歌詞で、いまもそのモードなんだけど、同じことをもう少しドラマとしてやれないかなって。そうすると、絶対サウンドもそれ用に変わんなきゃいけないと思う」
――今年の目標とおっしゃってた〈お互いの曲を歌う〉ということで、また違った化学反応が起きるかもしれませんよね。
下岡「いま、健ちゃんもすごく良い曲を持ってきてるし、バンドの調子としては10月10日を中心にずっとすごく良くて、ライヴはどこでやっても問題ないんです。これからも、この感じを維持していきたいですね」