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インタビュー

D.O.T.に至るまでのロブ・ハーヴェイの歩み



ストーン・ローゼズが90年代への扉を開いたように、2000年代の扉をこじ開けたのは間違いなくロブ・ハーヴェイ率いるミュージックだ。ハイスクール時代に発表した最強アンセム“Take The Long Road And Walk It”での歓喜のグルーヴにリバティーンズやヘイヴン、コーラルといったバンドが続き、UKロックはふたたび華やかさを取り戻すのである。

そして2002年に満を持して発表したファースト・アルバム『The Music』が、ヨーロッパを中心に100万枚超えのヒットを記録! その勢いのまま同年の〈フジロック〉で来日し、日本でも確固たる人気を築くことに。2004年にはUS進出を視野に入れた2作目『Welcome To The North』を投下。レッド・ツェッペリンを思わせる重厚なギター音でイメチェンを図るが、セールスは伸び悩み、過酷なツアーも重なってバンドは崩壊寸前まで陥ってしまう。

しかし、2008年作『Strength In Numbers』で復活! 折しもニューレイヴ人気が沸点に達した時期である。そこでオービタルのポール・ハートノルとキラーズ仕事で知られるフラッドをプロデューサーに迎え、ビートを強調したグルーヴィーなダンス・ロックを披露。改めてその存在感を示した。で、今後のさらなる飛躍が期待されるなか、2011年にバンドは解散を発表。

独立後、ロブは2006年にも一度絡んでいるエクスプレス2作品に客演したり、レヴァランド・アンド・ザ・メイカーズのリミックスを手掛けたりとマイペースな活動を展開し、そしてD.O.T.へと続いていくのである。



▼関連盤を紹介。

左から、ミュージックの2002年作『The Music』(Hut/Capitol)、同2004年作『Welcome To The North』(Capitol)、同2008年作『Strength In Numbers』(Polydor)、エクスプレス2の2006年作『Makeshift Feelgood』、同2012年作『The House Of X-Press 2』(共にSkint)、ロブが手掛けた“Depthcharge”のリミックスを収録したレヴァランド・アンド・ザ・メイカーズの2012年作『@Reverend_Makers』(Cooking Vinyl/BEAT)

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年05月21日 14:00

更新: 2013年05月21日 14:00

ソース: bounce 354号(2013年4月25日発行)

文/白神篤史

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