インタビュー

6代目、デビュー5周年イヤーを爆走中!



デビュー5周年第1弾シングル『ライジング・ハート/BEYOND』の1曲目“ライジング・ハート”。このナンバーは、スウィートボックスの“Nothing Can Keep Me From You”があって生まれた曲なんだとか。というのも、〈Nothing〜〉で引用したマーヴィン&タミーの〈Ain't No Mountain High Enough〉を歌ったときに、この曲が自分の声と合うことを激しく実感。プラス、この曲がポジティヴなメッセージを含んでいることも“ライジング・ハート”の制作を後押ししたのだという。

「震災後の交流でいろんな人と出会うなかで、私の大切な人たちがパッと笑顔になるような曲を作りたいと思ってたんです。テーマは幸せの〈BIG SMILE〉。曲を聴いた人が笑顔になって、繋がるようなイメージで作りました」。

両A面となる2曲目“BEYOND”のトラックは、AIをフィーチャーした“O2”や三浦大知との“Dream On”を手掛けた作家陣によるもの。勇壮さがありながら、優しさや穏やかさも感じさせる一級品のソウル・ナンバーだ。

「この曲を録ってるときは小さい頃の思い出がぶわーっと甦ってきて、ちょっと泣きそうになりながら歌ってました。時を超えるようなメッセージだし、夢を持ってる純粋な子どもたちに歌って聴かせてるイメージでした」。

今年2月にバンドでソウル曲のカヴァーを主体にしたライヴを開催したと思ったら、4月には交響楽団とフル・オーケストラ・コンサート。さらにスウィートボックス加入の知らせが続き、7月には旗振り役を務めたチャリティー・シングル“Light Up Nippon 〜空に花、大地に花〜”が到着と、5周年イヤーの彼女は変化に富む活動を展開中。そんないまの自分は、例えると〈風〉だとか。

「この5年間、何が自分にフィットするのか、テーマを探してたと思うんです。そこで私にはテーマがないんだって思ったんですよ。自分から出てくるものは全部私の音楽なんだと自信を持てるようになったし、だから何にでもなれるっていう。いつか、この風で嵐を巻き起こせればいいですね」。

風の今後の進路にはますますの注意が必要となりそうだ。



▼福原美穂の近作を紹介。
左から、2010年作『Music is My Life』、2012年作『The Best of Soul Extreme』(ソニー)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年07月22日 19:50

更新: 2013年07月22日 19:50

ソース: bounce 356号(2013年6月25日発行)

インタヴュー・文/猪又 孝

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