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インタビュー

Christian McBride

カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2014年03月12日 10:00

ソース: intoxicate vol.108(2014年2月20日発行号)

interview&text:坂本信



多忙を極めるベーシストの「やりたい事」とは?

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写真提供/COTTON CLUB 撮影/米田泰久

2013年にクインテットのインサイド・ストレート(以下、インサイド)による『ピープル・ミュージック』とトリオの『アウト・ヒア』という、2枚のリーダー作を発表したマクブライドは、2011年にはビッグバンドを率いた『ザ・グッド・フィーリング』を発表。ここ数年来、トラッドなジャズと積極的に取り組んでいる。

「インサイドは、アコースティックでスウィングする音楽が恋しくなって組んだバンドで、トリオのコンセプトも同じ。ただ、インサイドは自分のオリジナル曲が主役で、トリオはスタンダードを中心にやっているんだ」

トリオは、インサイドのとあるライヴでたまたまスティーヴ・ウィルソン(sax)とウォーレン・ウルフ(vib)の都合がつかず、3人で演奏した時に手応えを感じたのがきっかけで結成したという。つまり、トリオとインサイドは双子のようなプロジェクトということになるが、それぞれの性格にはレパートリーや楽器編成以上に重要な違いがある。

「インサイドのメンバーは世界最高のミュージシャンで、曲の本質をすぐにつかんでくれるから、何の心配もいらない。トリオのふたり(ピアノのクリスチャン・サンドとドラムスのユリシーズ・オーウェンス)はまだ若くて、もっと経験を積ませてインサイドのメンバーと同じレベルにまで引き上げる必要がある。彼らもきっとそうなるよ」

1972年生まれのクリスチャンは、30年代のスウィングから40年代のビ・バップ、50年代のモダン・ジャズ、60年代のアヴァンギャルドにかけての時代を創った世代と一緒に活動した経験を持つ最後の世代にあたる。しかも、2006~7年頃に彼が共演したハンク・ジョーンズやシダー・ウォルトンなどの往年の巨匠が、ここ3、4年の間に相次いで他界している。こうした状況は、自身の経験を後進に伝えなければという彼の義務感を、よりいっそう強いものにしている。今年はビッグバンド作品の続編も計画中だ。

しかしながら、彼はスウィングする音楽を継承するいっぽう、新しい音楽と取り組むことも忘れていない。DJロジックやDJジャヒ・サンダンス、アリソン・ウィリアムス(vo)などを迎えた、クリスチャン・マクブライド・シチュエーションというプロジェクトも進行中だという。マクブライドは強力なスウィング感覚ばかりではなく、伝統を継承しながら新しい音楽を創造する精神も、先輩のジャズ・ミュージシャンたちから受け継いでいる。


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