自分たちでも毎回びっくりしてます
Tomato n' Pine（以下、トマパイ）は、〈ライヴでファンの輪を拡げていく〉という昨今のトレンドとは逆に、〈なかなか会えないアイドル〉としてその価値を高めているグループ……なだけあって、〈お部屋にいながらにしてワクワクさせる〉ということを念頭に編まれたであろう楽曲のクォリティーは非常に高い! 名うてのクリエイター・チーム、agehaspringsがさまざまな遊びゴコロも駆使しながら、彼女たちの〈大いなる力〉に磨きをかけてきた、というわけだ。
「私たちも出来上がってきた作品を聴いて、びっくりさせられることも多いです」（HINA）。
「うん、毎回びっくりしてるよね。今回だとセリフがあったりとか……」（YUI）。
というわけで、メジャー・デビュー後の3枚目となるニュー・シングル“ジングルガール上位時代”。クリスマスがテーマというだけあって、街のイルミネーションが目に浮かぶようなロマンティックなナンバーなんだけど、お決まりのベルじゃなく、ローリング・ストーンズ“Start Me Up”を思い出させるようなイントロからしてモノが違う!
「最初聴いた時、ぜったい難しい曲だよぉって（笑）」（YUI）。
「ダンスでもリズムの取り方が難しくて、ちょっとたいへん」（HINA）。
今回、2コーラス目以降の歌詞は、作家さんの作ったワンコーラス目の筋書きに沿って、続きの展開をメンバーが考えるという段取りだったそう。ゆえに“ジングルガール上位時代”でも、カレシが待ち合わせに遅れてきても〈仕事場で待ち伏せする安い女じゃない〉なんてフレーズが飛び出したり、個々のリアルなキャラが窺えて。
「私は待ちきれなくて仕事場まで行っちゃうタイプですね」（YUI）。
「私は仕事場のすぐ近くまで行って、出てくるのを待ってます。スパイみたいに（笑）」（HINA）。
カップリングは、「女友達と楽しく過ごしてるんだけど、雪を見た瞬間に2人で過ごした去年のクリスマスを思い出しちゃって……」（YUI）というセンチなクリスマス・ソング“雪がふるから・・・”と、往年のディスコ・サウンドをモチーフにしたキラッキラの“ワナダンス!”。
「“ワナダンス!”は、ちょっとセクシーな感じで歌ってます」（HINA）。
「夜遊びしてる感じ? ちょっと上から目線っていうか（笑）」（YUI）。
さらに、8月に出た前シングル“なないろ☆ナミダ”の〈snow_bossa_remix〉も収録されているというヴァラエティーに富んだこのシングル。レトロチックなジャケットもキュートです!
「フィフティーズな感じですよね。ファミリーで過ごすクリスマスみたいな」（HINA）。
「でも、スタッフさんからは〈昭和っぽいね〉って言われました（笑）」（YUI）。
……最後になりましたが、療養のためお休み中のWADAちゃん、早く良くなってね!
▼Tomato n' Pineのシングルを紹介。
左から、2010年の“キャプテンは君だ!”（Tomato n' Pine Tokyo）、2011年の“旅立ちトランスファー”“なないろ☆ナミダ”（共にソニー）
