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bloodthirsty butchers

耳で聴いたピープル・トゥリー――(1)

連載
360°
公開
2010/03/20   17:00
更新
2010/03/20   17:06
ソース
bounce 319号 (2010年3月25日発行)
テキスト
文/久保田泰平

 

bloodthirsty butchersをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ

 

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JOY DIVISION『Closer 』 London(1980)

パンクを出発点としながらもその狂騒に躍らされず独自の音楽性を提示したポスト・パンクの象徴。自分自身への怒り、問いを文学的なリリックで紡ぎ、吐き出されていく歌、そこにある〈したたかさ〉はブッチャーズの、ひいては吉村秀樹が描き続ける世界観にも継承されている。

FUGAZI『Repeater』 Dischord(1990)

80年代後半のUSハードコア・シーン勃興と同調するかのように、そのキャリアをスタートさせたブッチャーズ。シーンの重要バンドであったフガジのフロントマン、イアン・マッケイはブッチャーズの音楽性を高く評価しており、過去の来日公演すべてにおいて共演している。

SONIC YOUTH『The Eternal』 Matador(2009)

活動当初からUSオルタナティヴ・シーンとリアルタイムで共鳴し合っていたブッチャーズのサウンド。いまや同じメンバー構成(キム・ディールはベース兼ギターですが)ってことで彼らをチョイスしてみたわけですが、お互いの最新作のジャケットが何げにリンクしてたり。

ザ・ブルーハーツ『THE BLUE HEARTS』 メルダック(1987)

80年代のジャパニーズ・ネオ・モッズ・シーンにも、北の国から熱い視線を送っていた吉村秀樹。そのシーンから飛び出した数あるバンド/バンドマンのなかでも、甲本ヒロトへのシンパシーは大きいと見える。かっこつけないことのかっこよさは、あきらかにヒロト譲りだろう。

eastern youth『歩幅と太陽』 バップ(2009)

地元・北海道を活動拠点にしていた頃からの盟友。詞の世界における文学性や楽曲のエモーショナリズムなど、似て非なる共通項も多く、結成もほぼ同じ時期だ。フロントマンの吉野寿と吉村が中学生のように仲睦まじくはしゃいでる姿を宴の席で見かけることもしばしば。

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