「名作コンシェルジュ」掲載!カルミナ四重奏団「モーツァルト:弦楽四重奏曲集」
2023年6月11日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載されました
充実期の旺盛な表現力 綿密さもその場の感興も(鈴木淳史氏評)
1984年にスイスで結成されたカルミナ四重奏団が2005年に録音した「モーツァルト:弦楽四重奏曲集」(第15、14、19番)が2023年6月11日(日)日経日曜版の鈴木淳史氏による名物コラム「名作コンシェルジュ」で紹介されました。演奏はマティーアス・エンデルレ、スザンヌ・フランク、 ウェンディ・チャンプニー、シュテファン・ゲルナーの4人という、結成当初のメンバーです(現在はセカンド・ヴァイオリンとチェロが交代)。
鈴木氏はカルミナ四重奏団の実演について「スマートで颯爽としたスタイルながら、その音楽の生々しさに魅了されたものだ」とし、その理由としてメンバー同士が「頻繁に目配せし合い、フレーズを流暢に受け渡していく」ことを挙げ、サッカー好きの鈴木氏らしく「黄金期のジュビロ磐田の中盤を思わせる華麗なハーモニー」と評しています。このモーツァルトのCDでも鈴木氏は、第15番(K421)では変奏曲形式の終楽章が「それぞれの変奏のキャラクターを際立たせるのではなく、さりげない悲しみがうっすら積もっていくかのような演奏」、第14番「春」(K387) は「各奏者による対話が芳醇なまでに香り立つ」、第19番「不協和音」 (K465) は「明るく軽快なのだけれど、どこかせつなさも。モーツァルトの音楽がもつ内面性にぐっとにじり寄った演奏」と、それぞれ高く評価しています。
(タワーレコード 商品統括部 板倉重雄)
【曲目】
モーツァルト:
弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421 (417b)
弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K.387 「春」
弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K.465 「不協和音」
【演奏】
カルミナ四重奏団
【録音】
2005年10月26-28日
カテゴリ : Classical
掲載: 2023年06月12日 18:00