反原発から反差別まで、プロテスト・ソング不滅の130曲
『ミュージック・マガジン8月増刊号 プロテスト・ソング・クロニクル』
ボブ・ディランやジョン・レノンをはじめ、音楽で社会的メッセージを伝えてきたミュージシャンはたくさんいます。彼らの歌は何を訴えていたのか。その背景にはどんな事実があったのか。時代とジャンルを超えた130曲を選び、その真相を探ります!
■原発、核兵器の廃絶を訴える歌
RCサクセション「サマータイム・ブルース」
クラフトワーク「放射能」
ギル・スコット・ヘロン「ウィ・オールモスト・ロスト・デトロイト」
■戦争を憎み、平和を願う歌
ボブ・ディラン「戦争の親玉」
加川良「教訓1」
カーティス・メイフィールド「バック・トゥ・ザ・ワールド」
■大国の横暴に怒る歌
ポップ・グループ「ウィ・アー・オール・プロスティテューツ」
フェラ・クティ「アンダーグラウンド・システム」
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン「スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアー」
■国家、体制の抑圧に抗う歌
ジョン・レノン「パワー・トゥ・ザ・ピープル」
ピーター・トッシュ「解禁せよ」
プレジデントBPM「Hoo! Ei! Ho!」
■人種差別を許さない歌
ジェイムズ・ブラウン「セイ・イット・ラウド」
パブリック・エネミー「ファイト・ザ・パワー」
マイティ・スパロウ「コンゴ・マン」
■性差別、同性愛差別を糾す歌
ヘレン・レディ「アイ・アム・ウーマン」
トム・ロビンソン・バンド「グラッド・トゥ・ビー・ゲイ」
ザ・スリッツ「ティピカル・ガールズ」
■自然破壊を嘆く歌 ほか
マーヴィン・ゲイ「マーシー・マーシー・ミー」
ボブ・マーリー「アイ・ノウ」
ジョニ・ミッチェル「ビッグ・イエロー・タクシー」
…ほか、気鋭の執筆陣が厳選した全130曲を徹底解説
<もくじ>
■ まえがき <3・11>を体験した今こそ味わいたい<闘いの歌>(鈴木孝弥)
■ SUMMERTIME BLUES ~原発、核兵器の廃絶を訴える歌
■ MASTERS OF WAR ~戦争を憎み、平和を願う歌
■ WE ARE ALL PROSTITUTES ~大国の横暴に怒る歌
■ POWER TO THE PEOPLE ~国家、体制の抑圧に抗う歌
■ SAY IT LOUD - I'M BLACK AND I'M PROUD ~人種差別を許さない歌
■ I AM WOMAN~性差別、同性愛差別を糾す歌
■ MERCY MERCY ME (THE ECOLOGY) ~自然破壊を嘆く歌 ほか
■ コラム
□ 反原発デモの実情は、楽しい? 迷惑?
□ ブルースにおけるプロテスト表現の歴史
□ 多くの抵抗歌を生んだベトナム戦争
□ フォークを巻き込んだ日本の学生運動
□ 音楽がつなげるものと、分断するもの
□ 北欧由来のブラック・メタルは超実践派
□ 戦後教育と若さと自由のブルース50年史
□ フランス“革命の歌”の輝かしき伝統
□ 黒人音楽家の主張はジャズから始まった
□ 批評性とウィットに富む詞が命のカリプソ
□ LAのチカーノたちのアンチ・モール運動に注目
□ インスト音楽による抵抗はダンスとともに
□ 柔軟な創造力と親しみやすさで闘う歌謡曲
□ 沖縄民謡の風刺と沖縄人の誇り
■執筆者紹介
(執筆=五十嵐正、石田昌隆、磯部涼、大石始、大和田俊之、荻原和也、小野島大、粕谷祐己、川邉雄、小出斉、近藤康太郎、志田歩、鈴木孝弥、舌津智之、高橋健太郎、辻真純、長嶺修、行川和彦、新田晋平、野中モモ、野間易通、長谷川町蔵、速水健朗、深沢美樹、二木信、松尾史朗、松村洋、松山晋也、南田勝也、壬生昌子、宮田信、向風三郎、湯浅学、輪島裕介、渡辺健吾)