スペインの若きピアニスト、ベルナート・フォントの新作が到着

　「伝統主義者が未来への扉を開く、ということはそうしばしばあるものではないが、スペインから登場したこの若きピアニストは、それをやってのける可能性を秘めている。～中略～
　“独自性”を打ち立てるということが極めて困難になってしまっている今、彼は若くして十分な独自性を身につけているのだから凄い。ロバート・グラスパーやジェイソン・モランなどが活躍する一方でFontのようなピアニストが現れてくる、という状況を見ると、ジャズの未来はまだまだ明るいと思わざるを得ない。（大村幸則：ライナーノーツより抜粋）

　2010年録音のアルバム『The Shout』が大好評だったスペインの若きピアニスト、ベルナート・フォントの2013年作。

　すっと身体に沁み込んでくる浸透率抜群のメロディとスイング感、インスピレーションの源を辿ればストレートに伝統に遡ることのできるシンプルさ。豊かな表現力と巧みなテクニックで、メロディとリズムが乖離しない研ぎ澄まされた色鮮やかなサウンドが描き出される文句なしの極上ピアノ・トリオ作品です。

【収録曲】
1. Lonely Child
2. Traveller's Bounce
3. Tangier Nights
4. Next Move
5. Himalayan Sun
6. God Is in the House
7. Rotten Fruit
8. Flee
9. Sunset in Sunion
10. Jogiwara Road
11. Tribute Blues
12. Roll That Thing
13. My Melancholy Baby