エドワード・ヤン『恐怖分子』デジタルリマスター版発売！『光陰的故事』も同時発売

都市に散らばる断片が引き寄せられ、壊れる時―

1980年代の台北を舞台に、現代人の抱える狂気と孤独を浮き彫りにする！
少女の何気ない行為が見知らぬ人々の平穏な日常生活を破壊するように、誰もがまた知らぬ間に他人を傷つける「恐怖分子」になり得るという、現代社会が抱える危機。結婚の破綻、少年少女の犯罪、不正行為、暴力の衝動。人々が日常のなかに隠していた狂気と孤独を描き出す本作は、独創的なミステリー群像劇である一方で、現代に生きる私たちすべてに通じる普遍的な人間ドラマである。
デジタルリマスター版として1996年の公開から19年ぶりに劇場公開されると、往年のエドワード・ヤン監督のファンのみならず、口コミで20代、30代の若い層にも波及し、メイン館のイメージフォーラム（渋谷）中心に連日満席となる盛況となった。本作のビデオグラムは1999年にVHSが発売されたが、DVDは今回が初リリースとなる。

【特典映像】
○日本版劇場予告編（約2分）

※ブルーレイとDVDは同じ内容です。

＜ストーリー＞
銃声が響き渡る朝。警察の手入れから逃げだした混血の少女シューアン。その姿を偶然カメラでとらえたシャオチェン。上司の突然の死に出世のチャンスを見出す医師のリーチョンと、執筆に行き詰まる小説家の妻イーフェン。何の接点もなかった彼らだが、シューアンがかけた一本のいたずら電話が奇妙な連鎖反応をもたらし、やがて悪夢のような悲劇が起こる…。

＜キャスト＞
コラ・ミャオ／リー・リーチュン／チン・スーチェ／クー・パオミン／ワン・アン／マー・シャオチュン／ホアン・チアチン

＜スタッフ＞
監督：エドワード・ヤン
製作：リン・トンフェイ
脚本：エドワード・ヤン、シャオ・イエ
脚本顧問：チェン・クォフー
撮影：チャン・ツァン
編集：リャオ・チンソン
音楽：ウォン・シャオリャン

台湾ニューシネマの先駆けとなった記念碑的作品

両親から叱られてばかりで恐竜好きの男の子。ハンサムな男子大学生に淡い初恋を抱く女子中学生。留学生との親善試合で活躍するために執念を燃やす大学生。新築マンションに引っ越したものの失敗ばかりしてしまう若い夫婦。
4人の若手監督がそれぞれ人生の断面を生き生きと描いたオムニバス映画。

第1話『小龍頭』（「怪獣くん」 監督：タオ・ドゥーツェン）
第2話『指望』（「希望」 監督：エドワード・ヤン）
第3話『跳蛙』（「跳ねる蛙」 監督：クー・イーチェン）
第4話『報上名來』（「名を名乗れ」 監督：チャン・イー）