ルイス・フェルナンド・ペレスが弾くモンポウのピアノ作品集
スペインの名手ペレスが描く新しいモンポウ
1977年マドリード生まれの名手、ルイス・フェルナンド・ペレスによる、スペインの至宝作曲家、モンポウの登場。ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でもおなじみで、その演奏と人柄で着実にファンを増やしている注目ピアニストです。
幼いころラジオで流れていたのを聴いてモンポウの音楽に初めて出会ったというペレス。「ユニークなハーモニー、神秘的な響き、色彩、繊細さ、'スイング'、自由さ、鐘の音色・・・民謡だけが持つ真の力強さ」を持つモンポウの作品に魅了された、といいます。後にそれはモンポウ自身が演奏する「歌と踊り」だったと知り、ますますのめり込んだそう。師であり、モンポウ弾きでもあったラローチャにもモンポウについて指導を仰ぎました。モンポウの妻、カルメンを生前訪ねたことがあり、その時に彼女にモンポウ作品を全曲録音するよう励まされたといいます。本盤はその第1弾ということになります。
ペレスは、鮮烈にして深みのある音色で、モンポウの音楽に秘められた豊かな世界を大胆に解き放ちます。「繊細」「静謐」と評されるモンポウ作品に、こんなにも美しい和声と豊かな歌が込められていたのかと気付かされる1枚です。
「歌と踊り」は全15曲から成りますが、そのうちピアノのために書かれた楽曲全13曲が収められています。
(キングインターナショナル)
【曲目】
フェデリコ・モンポウ:
「歌と踊り」(1~12&14番)
「風景」
「子供の情景」
「ひそやかな音楽」第1巻より第3番
【演奏】
ルイス・フェルナンド・ペレス(ピアノ)
【録音】
2016年12月1-3日、スペイン
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年09月25日 00:00