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【廉価化再入荷!】個性派指揮者ルネ・レイボヴィッツのステレオ録音集(13枚組)

レイボヴィッツの芸術(13枚組)

更にお安くなって再入荷しました!

ルネ・レイボヴィッツは1913年2月17日、ワルシャワ生まれ。5歳でヴァイオリンを学び、8歳で作曲を開始。9歳から13歳の間にワルシャワ、プラハ、ウィーン、ベルリンでヴァイオリンの演奏会を開く天才ぶりを示しました。1930年頃にベルリンでシェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》を聴いたことが転機となり、作曲をシェーンベルク、ヴェーベルン、ラヴェルに学び、同時に指揮法をモントゥーに師事しました。1936年に指揮デビューしましたが、第二次世界大戦勃発のため作曲活動と理論書の執筆に集中。著作《シェーンベルクとその楽派》(1946)、《十二音音楽入門》(1949)を発表し、一躍世界にその名を轟かせました。
1947年に指揮活動に復帰。開発されたばかりのLPレコードにシェーンベルクの“グレの歌”(仏Erato)、ピアノ協奏曲(米Period)、“ナポレオンへの頌歌”(仏Classic)、“月に憑かれたピエロ”(英Argo)、ベルクの室内協奏曲(米Dial)、ヴェーベルンの交響曲(米Dial)、などの録音を行い、「新ウィーン楽派」の紹介者とのイメージが定着しました。
1950年代末にステレオ録音が開発、普及すると、彼はアメリカの総合雑誌「リーダーズ・ダイジェスト」の通販用ステレオLPのために数多くの録音を行いました。これらの録音は米RCA社の協力を得て、RCAのチャールズ・ゲルハルトのプロデュース、英Decca(当時、RCAとDeccaは業務提携していた)のエンジニア、ケネス・ウィルキンソンの録音により、1960~62年にパリとロンドンで行われました。今回のセットに収録されているのはこれらの録音で、通信販売という性格からベートーヴェンの交響曲全集、ラヴェルの“ボレロ”、ストラヴィンスキーの“春の祭典”などドイツ、フランス、ロシアの名曲がずらりと並んでいます。
これらのLPは1963年に日本でもセットとして通信販売され、かなりの数が一般家庭に販売されたようです。また一部が1977年にRCAから市販され、1990年頃からアメリカCHESKYからCD化されたので、これらの録音によってレイボヴィッツの名を知った方も多いことと思います。
こうしたリーダーズ・ダイジェストへの仕事の後に、ゲルハルト&ウィルキンソンという同じ録音チームにより米RCA本体のために録音されたのがCD1に収録されたムソルグスキーの“展覧会の絵”と、彼が自ら編曲した“はげ山の一夜”です。このLPは1963年3月のアメリカ初発売時には “The Power of the Orchestra” という副題がつき、録音の素晴らしさを第一の売り物として発売されました。LP時代に日本でも発売され、とくに“はげ山の一夜”での大胆なオーケストレーションの変更、3カ所のカットやコーダの変更が大きな話題を呼びました。“展覧会の絵”&“はげ山の一夜”は2002年に日本で初CD化され(BVCC37343)、レコード芸術誌2003年2月号の「リーダーズ・チョイス」で新譜CDに伍して管弦楽曲部門の第5位に入るなど好評を博しました。また、2010年にはオーディオ・ファン向けに米Analogue ProductionsからSACDとLPで再発売され、その優秀録音が一部で話題となりました。通常CDとしては久しぶりの発売となります。
この後、レイボヴィッツはRCAにマスネのオペラ“マノン”と“ウェルテル”の抜粋を録音、1970年には作曲家としての最後のオペラ“ヴェネツィアのスペイン人”を作曲しました。指揮者として、作曲家として更なる活躍が期待されましたが、残念ながら1972年8月29日、59歳の若さで亡くなりました。
(タワーレコード)

The Art of Rene Leibowitz

CD1
ムソルグスキー:“展覧会の絵”(ラヴェル編)
ムソルグスキー:“禿山の一夜”(R・コルサコフ&レイボヴィッツ編)

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1962年、ロンドン

CD2
サン・サーンス:交響詩“死の舞踏”op.40
ピエルネ:鉛の兵隊の行進曲
グノー:あやつり人形の葬送行進曲
ラヴェル:“ラ・ヴァルス”
ドビュッシー:“小舟にて”(“小組曲”より)
グノー:バレエ音楽(歌劇“ファウスト”より)
ドビュッシー:“牧神の午後への前奏曲”*
オッフェンバック:序曲“天国と地獄”
ラヴェル:“ボレロ”

パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団
ロンドン・フェスティヴァル管弦楽団*
1960年、パリ・ロンドン

CD3
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K.551“ジュピター”
シューベルト:交響曲第9番ハ長調“グレイト”D944

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1962年、ロンドン

CD4
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調*
ストラヴィンスキー:バレエ音楽“春の祭典”

アール・ワイルド(P)*
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団*
ロンドン音楽祭管弦楽団
1960年、1962(グリーグ)ロンドン

CD5
ワーグナー:序曲“タンホイザー”
シューマン:交響曲第3番変ホ長調 op.97“ライン”*
シューマン:序曲“マンフレッド”
リスト:メフィスト・ワルツ第1番“村の居酒屋での踊り”*

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
インターナショナル交響楽団*
1960年、1962年(タンホイザー、マンフレッド)、ロンドン

CD6
ビゼー:組曲“カルメン”
プッチーニ:間奏曲(歌劇“マノン・レスコー”より)
オーベール:歌劇“王冠のダイヤモンド”序曲
デュカス:“魔法使いの弟子”
オッフェンバック:舟歌(“ホフマン物語”より)
ボロディン:序曲、 だったん人の踊り(歌劇“イーゴリ公”より)
モーツァルト:序曲“フィガロの結婚”

パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団
1960年、パリ
  

CD7
グリーグ:“ソルヴェイグの歌”(組曲“ペール・ギュント”第2番より*
マイアーベーア:戴冠式行進曲(歌劇“予言者”より)*
ギルバート&サリヴァン:喜歌劇“軍艦ピナフォア”序曲
ワルトトイフェル:ワルツ“スケートをする人々”
R・コルサコフ:熊蜂の飛行
ファリャ:バレエ音楽“恋は魔術師”より“火祭りの踊り”
グノー:“アヴェ・マリア”
ガーデ:“ジェラシー”**
シャブリエ:楽しい行進曲*
ボッケリーニ:メヌエット
ドリーブ:バレエ音楽“泉”より間奏曲
ディニク:ホラ・スタッカート
イベール:交響組曲“寄港地”***

イフラ・ニーマン(Vn) ** 
ロンドン新交響楽団
RCAイタリア管弦楽団*
ローマ・フィルハーモニ管弦楽団***
1961/62年

CD8
ドヴォルザーク:ユモレスク
ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇“こうもり”序曲
“グリーンスリーヴズ” (レイボヴィッツ編)
“ロンドンデリーの歌” (レイボヴィッツ編)***
ビゼー:歌劇“カルメン”より“ハバネラ”
ショパン:ポロネーズ変イ長調 op.53
フランク:“天使の糧”
イッポリトフ・イワノフ:組曲“コーカサスの風景”より“酋長の行列”
シャブリエ:狂詩曲“スペイン”*
グリーグ:2つの悲しい旋律 op.34**
サン・サーンス:序奏とロンドカプリチオーソ**
ワーグナー:歌劇“ニュルンベルクのマイスタージンガー”前奏曲**

レーモンド・クラーク(Vc) ***
ロンドン新交響楽団
ローマ・フィルハーモニー管弦楽団*
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団**
1961-1962年

CD9
ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 op.21
ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調 op.36
ベートーヴェン:序曲“レオノーレ”第3番

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1961年、1962年(レオノーレ)、ロンドン

CD10
ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55“英雄”
ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 op.60

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1961年、ロンドン

CD11
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 op.67
ベートーヴェン:交響曲第6番へ長調 op.68“田園”

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1961年、ロンドン

CD12
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 op.92
ベートーヴェン:交響曲第8番へ長調 op.93
ベートーヴェン:トルコ行進曲*
ベートーヴェン:序曲“エグモント”

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ロンドン新交響楽団*

1961年、1962年(エグモント)、ロンドン

CD13
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調“合唱”
インゲ・ボルク(S)
ルート・ジーヴェルト(A)
リチャード・ルイス(T)
ルートヴィヒ・ヴェーバー(Bs)
ビーチャム・コーラル・ソサエティ

ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1961年、ロンドン

*クラムシェル・ボックス仕様。

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2018年10月17日 00:00