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フルトヴェングラー「ヒトラーの第九」「ウィーン芸術週間の第九」がUHQCDで再登場!

フルトヴェングラー

1942年4月19日、ヒトラー誕生日前夜祭コンサートでの第九ライヴ(VENEZIA原盤)、及び1953年5月31日、ウィーン芸術週間での第九ライヴ(日本フルトヴェングラー協会原盤)は、ともに2014年にキング関口台スタジオでリマスタリングして「ヒトラーの第九」「ウィーン芸術週間の第九」として発売され、いずれも好評を博しましたが、現在入手困難となっていました。今回、キングインターナショナルより"高音質CDの決定版"であるUHQCD仕様として再発売されます!
(タワーレコード)


フルトヴェングラー

フルトヴェングラーの運命を左右した歴史的ドキュメント。
空前絶後の「第九」ライヴ。UHQCDでさらに音質UPされて再登場!

演奏は「ものすごい」の一語に尽きる。指揮者もオーケストラもいつもとは気の入れ方がちがう。ときには狂気の凄味を見せる。
(宇野功芳、『レコード芸術』誌「新譜月評」より)

1942年4月、戦況の悪化のなか、国民統合の象徴としてフルトヴェングラーに総統誕生祝賀演奏会を指揮させようと画策した宣伝大臣ゲッベルスの圧力の前に、それまでほかに演奏スケジュールを入れ要請を断っていたフルトヴェングラーもついに屈服、ナチス党旗を前にして指揮する羽目に陥りました。この日の演奏はドイツ全土にラジオ放送されたため、ラジオ中継音源が遺ることに。演奏の終楽章一部はナチスの宣伝用ニュース映画に撮られました。フルトヴェングラーとしては不本意ながらの指揮であるはずなのに、戦時下、ナチス党幹部を背にしての極限状態のなかで行われた指揮は、「メロディアの第九(同年3月のライヴ)」をも凌ぐ激しさ!ヒトラーに対する怒りの爆発ではないかとも思われ、まさに凄絶の極みです。すさまじいまでの集中力と緊迫感で応じるベルリン・フィルの合奏力は文句なし。怒涛の進撃、熱狂の迫力、「第九」への崇高美がきわだつ空前絶後のライヴです。

音の良さで話題を集めたVENEZIAから音源提供をうけて、2014年にキング関口台スタジオでリマスタリングして初の国内盤を発売(キングレコードKICC1158)。いまは入手難になっておりましたが、このたびキングインターナショナルから“高音質CDの決定版"であるUHQCD仕様にして再発売!80年前とは思えない驚愕の音で、“世紀のドキュメント"をご確認ください。

初出となった国内盤は『レコード芸術』誌で推薦を獲得しました!

『レコード芸術』(音楽之友社刊)2015年1月号「新譜月評」より 宇野功芳
推薦
 1942年4月19日、ヒトラー生誕記念日前夜祭のライヴ。終楽章のラストのみ映像が出ているが、あとは初出。拙著『ベートーヴェン不滅の音楽を聴く』では51年、52年、53年盤を同列1位に挙げたが、いま、この42年盤をそこに加えたい。同年3月の定期公演ライヴは問題にならない。 録音はノイズが多く、一種異様な音も入っている。ヒトラーの妖気か狂気か。演奏は「ものすごい」の一語に尽きる。56歳のフルトヴェングラーは若い。当然第3楽章などは後年の神技におよばないが、他の部分は荒れ狂っている。第1楽章の冒頭主題はいちばん遅いかも知れない。テンポは絶えず流動、しかし音楽の呼吸と一致しているため、不自然ではない。他の指揮者ならこわくて出来ないような大きなリタルダンドも現われる。それよりも何よりもベルリン・フィルの必死のひびきとその鳴り具合が尋常ではない。指揮者もオーケストラもいつもとは気の入れ方がちがう。ときには狂気の凄味を見せる。 円熟味不足の第3楽章はそれゆえにこそ感情があふれ切っている。そして終楽章! 爆発だ! 大爆発だ!!テンポは常に切迫する。オーケストラだけのフーガは果てしもない加速で突撃、コーラスの二重フーガからラストまでは大迫力の連続となりティンパニはたたきつけ、コントラバスはうなり、ついにプレスティッシモでは全員が地ひびきを立てながら突進する。
KKC4288 (UHQCD)
MONO
74分31秒
日本語帯・解説付

ヒトラーの第九/フルトヴェングラー【UHQCD】
~アドルフ・ヒトラー誕生記念日前夜祭コンサート~ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125《合唱》
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ブルーノ・キッテル合唱団、
エルナ・ベルガー(ソプラノ)、ゲルトルーデ・ピッツィンガー(アルト)、
ヘルゲ・ロスヴェンゲ(テノール)、ルドルフ・ヴァッケ(バス)
録音:1942年4月19日 旧フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ)
アドルフ・ヒトラー総統誕生記念日前夜祭コンサート
音源提供:VENEZIA

フルトヴェングラー

日本フルトヴェングラー協会の原盤を使用して音質の大幅刷新が行われており、
市販盤としてはおそらく過去最高の音質と言える。(平林直哉)
1953年5月31日ムジークフェラインザールでの「第九」、UHQCD仕様でさらに音質UP!

日本フルトヴェングラー協会の原盤を使用して音質の大幅刷新が行われており、市販盤としてはおそらく過去最高の音質と言える。(平林直哉)
「12~13種類、全曲演奏音源がある」と言われているフルトヴェングラーの第九のなかでも、「『ルツェルンの第九』と並んで最も音の状態がよい」といわれている「1953年5月31日ウィーン芸術週間開会演奏会の第九」。原盤は1990年に日本フルトヴェングラー協会から会員向けに頒布された2枚組CD(WFJ10/11)。「とにかく音がいい、臨場感たっぷりと響く」とファンから大きな評判を呼んでいた協会盤を2014年にキング関口台スタジオでリマスタリングして市販盤として発売(キングレコードKICC-11159/60)。今回、カップリング曲であったベートーヴェンの1番(1952年11月30日)をのぞき、「第九」のみ1枚にしてUHQCD仕様でキングインターナショナルから再発売。演奏前、楽章間のインターバルもそのまま収録。臨場感もたっぷりに生々しく響くウィーン・フィルの弦!第3楽章「アダージョ」はあのバイロイト盤をもしのぐ感動を与えてくれます。

協会盤に掲載されたゴットフリート・クラウス(高橋順一訳)の解説より
「このCDには、私の知っているすべての録音の中でも最も直截的なものが刻印されている。なぜならこの録音の中に残されているのはフルトヴェングラーの解釈の内発性の現われや彼の演奏のもっている比類ない緊張だけではないからだ。そこには、フルトヴェングラーと共に、あの「黄金のホール」の比類ない音響の中で演奏したときのウィーン・フィルハーモニカ―の比較を絶した響きを留められているのだ。」

KKC4289 (UHQCD)MONO
75分50秒
日本語帯・解説付

ウィーン芸術週間の第九/フルトヴェングラー【UHQCD】
ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125《合唱》
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、
ロゼッテ・アンダイ(アルト)、アントン・デルモータ(テノール)、
パウル・シェフラー(バリトン)、ウィーン・ジングアカデミー合唱団
録音:1953年5月31日 ムジークフェラインザール、ウィーン(ライヴ)
ウィーン音楽祭週間開会演奏会収録
音源・表紙写真提供:日本フルトヴェングラー協会

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2021年07月29日 00:00