映画『わたしの叔父さん』DVDが10月6日発売

北欧の新鋭フラレ・ピーダセンが描く、ささやかで、かぎりなく愛おしい人生の物語
東京国際映画祭グランプリ受賞作品

監督・脚本は、小津安二郎を映画の師と仰ぐ1980年生まれのフラレ・ピーダセン。
ミニマルだが奥深い構成、何気ない日常の一瞬のきらめきを掬い取る手腕、観客を不意打ちする絶妙な間合いと思わず笑みがこぼれるユーモアのセンスは、同じく小津作品をこよなく愛するジム・ジャームッシュやアキ・カウリスマキを彷彿とさせる。

撮影も自身で手掛け、生まれ育った南部ユトランドの農村地域を舞台に、農業先進国デンマークで消えつつある伝統的な酪農家の営みを静謐な絵画のような美しい映像に収めた。

主人公二人を演じるのは、実の姪と叔父であるイェデ・スナゴーとペーダ・ハンセン・テューセン。
これからが期待される若手女優スナゴーは、きめ細やかな演技で自由への怖れと憧れを体現し、実際に劇中の農場を所有する酪農家であり演技未経験のテューセンは、佇まいだけで叔父の人となりを魅せる。
本作は東京国際映画祭のグランプリ受賞を皮切りに、世界各国で数多くの国際映画賞を受賞し続け、その年の北欧映画No.1を決定するノルディック映画賞のデンマーク代表に選出されている。

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ストーリー

のどかで美しいデンマークの農村。
27歳のクリスは、叔父さんとともに伝統的なスタイルの酪農農家を営んでいる。
朝早くに起きて、足の不自由な叔父さんの着替えを手伝い、朝ごはんを食べ、牛の世話をして、作物を刈り取る。
晩ごはんの後はコーヒーを淹れてくつろぎ、週に一度スーパーマーケットに出かける。
ふたりの穏やかな日常は、ある夏の日を境に、少しずつ変化する。
クリスはかつて抱いていた獣医になる夢を思い出し、教会で知り合った青年からのデートの誘いに胸を躍らせる。
戸惑いながらも広い世界に目を向け始めたクリスを、叔父さんは静かに後押しするのだが……。

キャスト

クリス役：イェデ・スナゴー
叔父さん役：ペーダ・ハンセン・テューセン

スタッフ

監督・脚本・撮影・編集：フラレ・ピーダセン

(C)2019 / 88miles