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アンサンブル・モデルンによるハイナー・ゲッベルス:ア・ハウス・オブ・コール(2枚組)


[参考音源:Ensemble Modern 公式チャンネルより]

“想像上”の声に応える現代のレスポンソリウム

ハイナー・ゲッベルスの作品『A House of Call-My Imaginary Notebook』は、4部からなる連作です。ここではゲッベルスが“想像上のノート”にためていた声に、アンサンブル・モデルンが応えています。
これらの声はゲッベルスがプロジェクトや旅、個人的な会合の中で、そして古文書(その中のいくつかは全くの偶然に)で出会ったもので、ここではそれら本来の音と言語として、対話、嘆願、祈り、懇願、命令、話あるいは歌として再現されています。
楽団員たちは個々にあるいは集団で、批評し、遮り、支え、否定する“レスポンソリウム(応唱)”のようにそれらの声に応えています。CD2枚組。

タイトルはアイルランドのジェイムズ・ジョイスの小説『フィネガンズ・ウェイク』の一節「A prolonged visit to a house of call」から採られ、アメリカの作曲家ジョン・ケージはこの小説に基づくラジオ劇『ロアラトリオ』を書いています。ゲッペルスはこのラジオ劇にも深い感銘を受けたと語っています。

ハイナー・ゲッベルスは1952年生まれ。フランクフルトを拠点に活動する作曲家・演出家です。アンサンブル・モデルンは現代音楽の最前線に立つドイツの室内合奏団です。
(ユニバーサルミュージック)

『ハイナー・ゲッベルス:ア・ハウス・オブ・コール』
【曲目】
ハイナー・ゲッベルス:A House of Call-My Imaginary Notebook
《CD 1》
1-3) I. Stein Schere Papier(I. Introitus [A Response to Répons]/II. Immer den gleichen Stein/III. Under Construction)
4-7) II. Grain de la Voix(I. Nu Stiri/II. Agash Ayak/III. 1346/IV. Krunk)

《CD 2》
1-4) III.Wax and Violence(I. Toccata/II. Achtung Aufnahme/III. Nun danket alla Gott/IV. Ti gu go Inîga mî [Some of them say])
5-8) IV. When Words Gone(I. Bakaki-[Diálogo]/II. Schläft ein Lied in allen Dingen/III. Kalimérisma/IV. What When Words Gone)

【演奏】
ヴィンバイイ・カズィボニ(指揮)
アンサンブル・モデルン

【録音】
2021年9月、ミュンヘン、プリンツレーゲンテン劇場

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年07月27日 00:00