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当時のオリジナル楽器で!クリストファー・パラメタによる『知られざるベルリオーズ時代のオーボエ』~フランス初期ロマン派のオーボエ作品

クリストファー・パラメタ

現代モデル誕生直前に作られた二つのオリジナル楽器で、ロマン派の真の響きへ!

バロック期に宮廷楽団の楽器として弦楽合奏にいち早く加わり、近代的なオーケストラの歴史を早くから彩り続けてきた管楽器オーボエ。その発展史は意外に知られてはおらず、特に19世紀半ばにベーム式キーシステムが導入される前の楽器を独奏で聴ける機会は滅多にありません。
ここでその未知領域に迫るのは、カナダの古楽器奏者でターフェルムジークやアリオン・バロック・オーケストラの一員として世界的な活躍を続け、ATMAレーベルで18世紀型のオーボエを使った録音を世に問うてきたクリストファー・パラメタ。
演奏に使ったのは1835年パリ製のオリジナル楽器で、現代型の構造が発案される直前のオーボエの姿を伝える貴重なモデル。
オリヴィア・シャムが弾くピアノもパリ・エラール社のロンドン支部で作られた1840年製オリジナルで、こちらも現代式の大型金属フレームが採用される少し前のモデルです。

二人はショパンやベルリオーズがパリにいた時期、当時のオーボエのために綴られた作品を厳選。素材の温もりを感じさせる美音を通じ、初期ロマン派の作曲家たちが思い描いたであろう19世紀本来のオーボエの音色を現代に甦らせます。
フランス革命期に活躍したジャダンのスリリングな短調作品からリストの好敵手たちの独奏曲まで、当時の楽器ならではの音色と響きで超絶技巧一辺倒ではない魅力に気づかせてくれるピアノの存在感も聴き逃せないところ。
Ramée特有の美麗外装を裏切らない、確かな時代感に裏打ちされた初期ロマン派古楽器アルバムです。
(ナクソス・ジャパン)

『知られざるベルリオーズ時代のオーボエ』 ~フランス初期ロマン派のオーボエ作品
【曲目】
ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):
1. 夜想曲 ニ短調 Op.50-1

ギュスターヴ・フォクト (1781-1870):
2-3. クレシェンティーニ作曲のヴォカリーズをオーボエで
2. 第1番: ラルゴ・エスプレッシーヴォ
3. 第2番: ラルゴ

スタニスラス・ヴェルースト(1814-1863):
4. スペインの主題による幻想曲「アランフエス」Op.34

アンリ・ブロド(1799-1839):
5. 最愛の人の死に寄せる悲歌

フリードリヒ・ヴィルヘルム・カルクブレンナー(1785-1849):
6. ロマンス 変イ長調 ~『エオリアン・ハープの溜息』Op.121より 第1曲(ピアノ独奏)

ヨハン・ペーター・ピクシス(1788-1874):
7. ロマンツェ ホ短調 Op.35

ジギスムント・タールベルク(1812-1871):
8. グレトリー作曲のオペラ『嫉妬深い恋人』のセレナーデ ~『歌唱技法のピアノへの応用』Op.70より(ピアノ独奏)

ルイ=エマニュエル・ジャダン(1768-1853):
9. 夜想曲 イ短調

ロベルト・シューマン(1810-1856):
10. 月夜 ~『リーダークライス』Op.39より 第5曲

【演奏】
クリストファー・パラメタ(オーボエ)
使用楽器: パリのギヨーム・アドレル1835年製作のオリジナル楽器

オリヴィア・シャム(ピアノ)
使用楽器: ロンドン・エラール社1840年製のオリジナル楽器

ピッチ: A=426Hz

【録音】
2021年9月20-22日、クラクストン・スタジオ、ハムステッド、ロンドン

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年12月21日 00:00