ジャン=マルク・ルイサダによる映画音楽集!『AU CINÉMA CE SOIR~今夜は映画館で』
[La Dolce Volta 公式チャンネルより]
筋金入りの映画通、ジャン=マルク・ルイサダが魅せる
美しき映画音楽集
13歳で『ベニスに死す』を観て熱烈な映画ファンとなり、同時にプロの音楽家になろうと志したというルイサダ。『今夜は映画館で』と題したこのアルバムでは、フランスの同タイトルのテレビ番組シリーズの司会者であったアルマン・パニジェルへのオマージュとして企画しました。パリ国立音楽院で学んでいたころも週に4回は通っていたというルイサダの、映画への熱烈な愛が感じられる演奏となっています。『ベニスに死す』の音楽〈アダージェット〉が、タローの編曲というのも注目です。
(キングインターナショナル)
『AU CINÉMA CE SOIR~今夜は映画館で』
【曲目】
1.『甘い生活(フェデリコ・フェリーニ, 1960)』~メイン・テーマ(ニーノ・ロータ) [1:49]
2.『ベニスに死す(ルキノ・ヴィスコンティ, 1971)』~アダージェット(マーラー作曲、アレクサンドル・タロー編曲)[10:24]
3.『許されざる者(ジョン・ヒューストン, 1960)』~ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397 [6:15]
4.『恋人たち(ルイ・マル, 1958)』~ブラームス:主題と変奏 ニ短調 [11:25]
(ブラームス自身の編曲による弦楽六重奏曲作品18 の第2 楽章のピアノ独奏版)
5.『スティング(ジョージ・ロイ・ヒル, 1973)』~スコット・ジョプリン:ソラース [3:36]
6-8.『マンハッタン(ウディ・アレン, 1973)』~ジョージ・ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー [16:36]
9-11.『ブレーでのランデヴー(アンドレ・デルヴォー, 1971)』~ブラームス:3つの間奏曲 作品117 [15:25]
12.『カサノバ(フェデリコ・フェリーニ, 1976)』~ニーノ・ロータ:バッハの名による2つのワルツより 第1曲 サーカス・ワルツ [1:50]
13.『ルートヴィヒ/神々の黄昏(ルキノ・ヴィスコンティ, 1973)』~リヒャルト・ワーグナー:エレジー [1:41]
14.『叫びとささやき(イングマール・ベルイマン, 1972)』~ショパン:マズルカ イ短調 作品17-4 [4:33]
【演奏】
ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ)
【録音】
2022年7月2-5日、リエージュ・フィルハーモニー・ホール(ベルギー)
<ジャン=マルク·ルイサダ>
ジャン=マルク· ルイサダは、ロンドンのユーディ・メニューイン音楽学校で学んだのち、パリ国立高等音楽院に進んだ。同校のドミニク・メルレのピアノ・クラスで1977年に一等賞を、ジュヌヴィエーヴ・ジョワ=デュティユーの室内楽のクラスで1978年に一等賞を、それぞれ得ている。ディーノ・チアーニ記念コンクール(1983)およびワルシャワのショパン国際ピアノ・コンクール(1985)で入賞。これまで、マルセル・シャンピ、ドゥニズ・リヴィエール、パウル・バドゥラ=スコダ、ミロシュ・マギン、ヴラド・ペルルミュテールら大家たちから薫陶を受けた。
30 年以上ものあいだ傑出したコンサート・ピアニストとして活動をつづけてきたルイサダは、パリのシャンゼリゼ劇場、ニューヨークのアリス・タリー・ホール、ロンドンのウィグモア・ホール、東京のサントリーホールなど、屈指のホールで演奏を重ねており、パリのショパン音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ブザンソン音楽祭、ナントのラ・フォル・ジュルネ、ラ・コート=サン=タンドレのベルリオーズ音楽祭、ベリーのラ・グランジュ・オ・ピアノのほか、ヨーロッパおよびアメリカの著名な国際音楽祭から招かれている。また日本、ヨーロッパ、カナダで数多くのツアーもおこなっている。
室内楽では、ゲイリー・ホフマン、ピエール・アモワイヤル、フィリップ・ベルノルド、堀米ゆず子、パトリック・メッシーナ、ターリヒ四重奏団、モディリアーニ四重奏団、ファイン・アーツ四重奏団らと共演。
演奏活動と並行して、パリのアルフレッド・コルトー記念エコール・ノルマル音楽院で後進の指導にも励んでいる。
フランス共和国芸術文化勲章“オフィシエ”を受勲。