ブルーノ・ワルター『ワルター&ウィーン・フィル(HMV録音集成) (1936-1938)』3枚組 2025年3月中旬発売
軍隊、田園、アイネ・クライネ、未完成・・・
ワルター&ウィーン・フィル黄金時代の名演が甦った!
ムジークフェラインのあの極上の響きがリアルに!
ブルーノ・ワルターが1930年代半ばウィーン・フィルを指揮してHMVに録音した名演の数々。ムジークフェライン・ザールで録音されたその音は"黄金の響き"と称されたホールの長い残響をともない、ウィーン・フィルの純粋で貴族的、優美な音色と相まって、SPレコード全盛時代に於ける花形となっていました。日本では宇野功芳によって以下の書籍等で絶賛され、数多くのファンをつくってきたのはご承知のとおりです。
・「軍隊」・・・このハイドンの「軍隊」をもってワルターの全レコード中(モノーラルやステレオも含めて)の最高傑作としたい。
・「田園」・・・ワルターの天性が何の無理もなく、自然に花咲いている点で、同じくウィーン・フィルによる「未完成」や「アイネ・クライネ」などと共に彼の最高傑作の一つとなっている。
・「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」・・・ワルターが録音したあらゆるモーツァルトの最高傑作。これほどまでに美しいと、もはや批評する気も起こらない。ただただ陶酔するのみである。
・「未完成」・・・ワルターはかなりオーケストラの奏者に任せつつ全体を見透し、愁いにみちた甘美さでこの曲を描き上げた。ウィーン・フィルの貴族的なニュアンスとともに、ここにはわれわれが心の中で典型とする「未完成」の姿がある。
・ブラームスの交響曲第3番・・・ウィーン時代のワルターを飾る絶品の一つ。ブラームスの「第3」として考えても、フルトヴェングラーの実演録音と肩を並べる名演である。(『ブルーノ・ワルター~レコードによる演奏の歩み』宇野功芳著 音楽之友社1972年刊)
ところが、宇野氏はLPに復刻する際、「魅力の大半が恍惚たる音色に依存していた関係上、針音を消そうとして高音をカットすると、音色のニュアンスがまったく消えてしまう。現在LPに復刻されているものは殆どその弊を持っている」(同上)として、CD時代になっても、一部の例外を除き、復刻された音質に否定的でした。
今回のダイレクト・トランスファー・ディスクは(SPレコード盤面に生じたキズの修復は別として)、針音(スクラッチノイズ)の類いにはいっさい手を加えていないため、高域はつややかに輝き、中低域はオーケストラ内声部の細やかな動きが明瞭に聞こえるほどに充実しております。
復刻プロセスを最短にしてSPレコードのありのままの鮮烈な音をお届けする"ダイレクト・トランスファー・ディスク"。ワルター&ウィーン・フィルの"黄金の音"至高の名演"をぜひ聴いてみてください!
(キングインターナショナル)
【曲目】
DISC 1
(1)ハイドン: 交響曲第100番 ト長調「軍隊」
(2)ハイドン: 交響曲第96番 ニ長調「奇跡」
(3)モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
DISC 2
(4)モーツァルト: 交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
(5)ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調作品68「田園」
DISC 3
(6)モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジークK. 525
(7)シューベルト:交響曲第8番 ロ短調 D.759「未完成」
(8)ブラームス: 交響曲第3番 ヘ長調 作品90
【演奏】
ブルーノ・ワルター(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / ブルーノ・ワルター(ピアノ)(3)
【録音】
1938年1月10日 原盤:英 HMV DB 8445/7 (1)
録音:1937年5月5日 原盤:米 RCA VICTOR 13856/8 (2)
録音:1937年5月7日 原盤:米VICTOR 12151/4 (3)
録音:1938年1月11日 原盤:米 VICTOR 12471/4S (4)
録音:1936年12月5日 原盤:仏 LA VOIX DE SON MAITRE DB 3051/5 (5)
録音:1936年12月17日 原盤:英 HMV DB 3075/6 (6)
録音:1936年5月19,21日 原盤:日本コロムビアJ8642/4 (7)
録音:1936年5月18,19日 原盤:米 VICTOR 12022/5 (8)
会場はすべてウィーン、ムジークフェライン大ホール
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2024年12月19日 00:00