ニコラウス・アーノンクール『コンダクツ・コンセルトヘボウ管弦楽団 - テルデック録音全集』42枚組 2026年6月5日発売
掲載: 2026年03月27日 12:00

名門コンセルトヘボウの伝説的な響きと、アーノンクールの急進的な知性が共鳴した38年。歴史的探求が音楽に命を吹き込み、ウィーン古典派からロマン派まで、全演奏を「現代の規範」へと昇華させた全集。
輸入盤CD42枚組
■作品詳細
アーノンクールは、過去数世紀の世界に深く沈潜していました。それはおそらく、当時の聴衆が偉大な巨匠たちの作品をどのように体験したのかという、答えのない問いに少しでも近づくためだったのでしょう。彼は当時の資料を研究し、当時の音楽家たちが実際にどのように演奏していたのかを学びました。彼にとって、そうした歴史的背景こそが音楽に色彩を与えるものでした。彼の類まれな才能は、その知識を現代のシンフォニー・オーケストラの響きと演奏実践へと翻訳したことにあります。
ニコラウス・アーノンクールとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の関係は、現代オーケストラ史において最も変革をもたらしたパートナーシップの一つであり、38年間にわたり計276回もの演奏会が行われました。1975年(バッハの『ヨハネ受難曲』)に始まったこの関係において、オーストリア出身のこの指揮者は、世界で最も伝統的なロマン派オーケストラの一つに対し、自身の急進的な「歴史的情報に基づく演奏(HIP)」の理念を持ち込みました。このコラボレーションは、楽員たちにフレージングやアーティキュレーション、そしてビブラートの使い方を再考させることとなり、最終的には古き良きシンフォニックな響きとバロック的な真実味との間の溝を埋めることになったのです。
このパートナーシップを類まれなものにしたのは、マエストロと楽団の間の相互尊重でした。多くの伝統的なオーケストラが、当初はアーノンクールの厳格な楽譜解釈に抵抗を示したのに対し、当時のオランダが古楽復興に盛んであったこともあり、コンセルトヘボウの楽員たちは彼の知的な厳格さを快く受け入れました。数十年にわたり、彼らはオーケストラが誇る伝説的な音の温かみと、アーノンクールの鋭く劇的なエネルギーを融合させ、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンといった「ウィーン古典派」を演奏するための独特な「アムステルダム・スタイル」を築き上げました。
この共同作業による録音の遺産は、今なおクラシック音楽カタログの金字塔であり続けています。高く評価されたモーツァルトやハイドンの交響曲集、そして批評家やコレクターにとっての指標であり続けるシューベルトの交響曲全集などはその代表格です。また、このセットには、トーマス・ハンプソンを主演に迎えた有名なモーツァルトの「ダ・ポンテ三部作」(『ドン・ジョヴァンニ』『フィガロの結婚』『コジ・ファン・トゥッテ』)をはじめ、ブルックナー、ヨハン・シュトラウス、ブラームス、さらにはドヴォルザークの主要交響曲とピアノ協奏曲を含む4枚のアルバムも収められています。
(ワーナーミュージック)
■収録曲

【収録予定曲】
《CD1》モーツァルト:
交響曲第40番 ト短調 K.550
交響曲第25番 ト短調 K.183
[録音]VI.1983, Concertgebouw Amsterdam
《CD2》モーツァルト:
交響曲第26番 変ホ長調 K.184
交響曲第28番 ハ長調 K.200
交響曲第30番 ニ長調 K.202
[録音]22-23 & 25.I.1988 , 1-4.II.1988, Concertgebouw Amsterdam
《CD3》モーツァルト:
交響曲第39番 変ホ長調 K.543
交響曲第29番 イ長調 K.201
[録音]V-VI. 1984, Concertgebouw Amsterdam
《CD4》モーツァルト:
交響曲第33番 変ロ長調 K.319
交響曲第31番 ニ長調 K.297『パリ』(第2楽章別ヴァージョン付)
[録音]IX.1981, Concertgebouw Amsterdam
《CD5》モーツァルト:
交響曲第36番 ハ長調 K.425『リンツ』
交響曲第32番 ト長調 K.318
歌劇『ルーチョ・シッラ』K.135~序曲
[録音]27, 29-30.XI.1984, Concertgebouw Amsterdam
《CD6》モーツァルト:
交響曲第35番 ニ長調 K.385『ハフナー』
交響曲第34番 ハ長調 K.338
[録音]XI.1980, Concertgebouw Amsterdam
《CD7》モーツァルト:
交響曲第38番 ニ長調 K.504『プラハ』
交響曲第41番 ハ長調 K.551『ジュピター』
[録音]IX.1981, III.1982, Concertgebouw Amsterdam
《CD8》
モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365*
チック・コリア:2台のピアノのためのファンタジー,
フリードリヒ・グルダ:ピンポン(2台のピアノのための)
[演奏]チック・コリア、フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
ニコラウス・アーノンクール(指揮)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団*
[録音]20-21.VI.1983, Concertgebouw Amsterdam
《CD9》モーツァルト:
ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 K.537『戴冠式』
ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
[共演]フリードリヒ・グルダ(ピアノ)
[録音]IX.1983, Concertgebouw Amsterdam
《CD10-12》モーツァルト:
歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K.588
[共演]シャルロッテ・マルギオーノ(フィオルディリージ)
デロレス・ジーグラー(ドラベッラ)
ジル・カシュマイユ(グリエルモ)
デオン・ファン・デル・ヴァルト(フェランド)
アンナ・シュタイガー(デスピーナ)
トーマス・ハンプソン(ドン・アルフォンゾ)
オランダ・オペラ合唱団
[録音]I.1991, Concertgebouw Amsterdam
《CD13-15》モーツァルト:
歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527
[共演]トーマス・ハンプソン(ドン・ジョヴァンニ)
ロベルト・ホル(騎士長)
エディタ・グルベローヴァ(ドンナ・アンナ)
ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ(ドン・オッターヴィオ)
ロバータ・アレクサンダー(ドンナ・エルヴィーラ)
ラースロー・ポールガール(レポレッロ)
アントン・シャリンガー(マゼット)
バーバラ・ボニー(ツェルリーナ)
オランダ・オペラ合唱団
[録音]X.1988, Concertgebouw Amsterdam
《CD16-18》モーツァルト:
歌劇『フィガロの結婚』K.492
[共演]トーマス・ハンプソン(アルマヴィーヴァ伯爵)
シャルロッテ・マルジョーノ(伯爵夫人)
バーバラ・ボニー(スザンナ)
アントン・シャリンガー(フィガロ)
ペートラ・ラング(ケルビーノ)
アン・マレイ(マルチェリーナ)
クルト・モル(バルトロ)
フィリップ・ラングリッジ(バジーリオ)、他
オランダ・オペラ合唱団
[録音]V.1993, Concertgebouw Amsterdam
《CD19》モーツァルト:
英雄劇『エジプトの王、ターモス』への音楽 K.345
[共演]トーマス・トマシュケ(バス)
ジャネット・ペリー(ソプラノ)
アン・マリー・ミューレ(メゾ・ソプラノ)
マリウス・ファン・アルテナ(テノール)
ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)
オランダ室内合唱団、コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
[録音]XI.1980, Concertgebouw Amsterdam
《CD20》
サリエリ:劇場用ディヴェルティメント『まずは音楽、おつぎが言葉』
[共演]ロベルト・ホル(バス), トーマス・ハンプソン(バリトン),
ロバータ・アレクサンダー(ソプラノ), ユリア・ハマリ(ソプラノ)
モーツァルト:歌劇『劇場支配人』K.486
[共演]クリスティーナ・ラーキ(ソプラノ), トーマス・ハンプソン(バリトン),
マグダ・ナドル(ソプラノ), ハリー・ファン・デル・カンプ(バス)
[録音]27, 29-30.XI.1984 (Mozart), 1986 (Salieri), Concertgebouw Amsterdam
《CD21》ハイドン:
交響曲第93番 ニ長調 Hob. I:93*
交響曲第100番 ト長調 Hob. I:100『軍隊』
交響曲第68番 変ロ長調 Hob. I:68
[録音]X-XI.1986 & III.1987, I.1992*, Concertgebouw Amsterdam
《CD22》ハイドン:
交響曲第94番 ト長調 Hob. I:94『驚愕』
交響曲第95番 ハ長調 Hob. I:95
[録音]II.1990, Concertgebouw Amsterdam
《CD23》ハイドン:
交響曲第96番 ニ長調 Hob. I:96『奇跡』
交響曲第97番 ハ長調 Hob. I:97
[録音]XI.1992, Concertgebouw Amsterdam
《CD24》ハイドン:
交響曲第98番 変ロ長調 Hob. I:98
交響曲第99番 変ホ長調 Hob. I:99
[録音]II.1990, Concertgebouw Amsterdam
《CD25》ハイドン:
交響曲第101番 ニ長調 Hob. I:101『時計』
交響曲第102番 変ロ長調 Hob. I:102
[録音]I-II.1988, Concertgebouw Amsterdam
《CD26》ハイドン:
交響曲第103番 変ホ長調 Hob. I:103『太鼓連打』
交響曲第104番 ニ長調 Hob. I:104『ロンドン』
[録音]VI.1987, Concertgebouw Amsterdam
《CD27》シューベルト:
交響曲第1番 ニ長調 D.82
交響曲第4番 ハ短調 D.417『悲劇的』
イタリア風序曲第1番 ニ長調 D.590
イタリア風序曲第2番 ハ長調 D.591
[録音]XI.1992, Concertgebouw Amsterdam
《CD28》シューベルト:
交響曲第2番 変ロ長調 D.125
交響曲第6番 ハ長調 D.589
[録音]V.1992, Concertgebouw Amsterdam
《CD29》シューベルト:
交響曲第3番 ニ長調 D.200
交響曲第5番 変ロ長調 D.485
交響曲第8番 ロ短調 D.759『未完成』
[録音]XI.1992, Concertgebouw Amsterdam
《CD30》シューベルト:
交響曲第9番 ハ長調 D.944『グレート』
[録音]XI.1992, Concertgebouw Amsterdam
《CD31》ヨハン・シュトラウス2世:
喜歌劇『ジプシー男爵』序曲
ポルカ『陽気に』
ポルカ『うわ気心』
ワルツ『ウィーンの森の物語』
『エジプト行進曲』
ワルツ『ウィーンのボンボン』
ヨーゼフ・シュトラウス:『ピチカート・ポルカ』
ポルカ『雷鳴と電光』
ワルツ『美しく青きドナウ』
[録音]VI.1986, Concertgebouw Amsterdam
《CD32-33》ヨハン・シュトラウス2世:
喜歌劇『こうもり』(全曲)
[共演]エディタ・グルベローヴァ(ロザリンデ)
ヴェルナー・ホルヴェーク(アイゼンシュタイン)
ヨーゼフ・プロチュカ(アルフレート)
バーバラ・ボニー(アデーレ)
クリスティアン・ベッシュ(フランク)
アントン・シャリンガー(ファルケ)
マリヤーナ・リポヴシェク(オルロフスキー公爵)
オランダ・オペラ合唱団
[録音]VI.1987, Concertgebouw Amsterdam
《CD34》ブルックナー:
交響曲第3番 ニ短調WAB103『ワーグナー』[第2稿/1877年(ノヴァーク版III/2)]
[録音]live: XII.1994, Concertgebouw Amsterdam(2024年リマスター音源使用)
《CD35》ブルックナー:
交響曲第4番 変ホ長調『ロマンティック』[1878/80年版]
[録音]live: IV.1997, Concertgebouw Amsterdam(2024年リマスター音源使用)
《CD36》ブラームス:
ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15
[共演]ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)
[録音]live: X.1999, Concertgebouw Amsterdam
《CD37》ブラームス:
ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
[共演]ルドルフ・ブッフビンダー(ピアノ)
[録音]live: XII.1999, Concertgebouw Amsterdam
《CD38》ブラームス:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102*
[共演]ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
クレメンス・ハーゲン(チェロ)*
[録音]III.1996 , IV.1997*, Concertgebouw Amsterdam
《CD39》ドヴォルザーク:
交響曲第7番 ニ短調 Op. 70, B. 141
交響詩『野ばと』 Op.110, B.198*
[録音]live: XII.1997*, III.1998, Concertgebouw Amsterdam
《CD40》ドヴォルザーク:
交響曲第8番 ト長調 Op.88, B. 163
交響詩『真昼の魔女』 Op.108, B. 196
[録音]live: XII.1998, Concertgebouw Amsterdam
《CD41》ドヴォルザーク:
交響曲第9番 ホ短調 Op.95, B. 178『新世界より』
交響詩『水の精』 Op.107, B. 195
[録音]live: X.1999, Concertgebouw Amsterdam
《CD42》ドヴォルザーク:
ピアノ協奏曲 ト短調 Op.33, B. 63*
交響詩『金の紡ぎ車』 Op.109, B. 197
[共演]ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)*
[録音]20-26.X.2001, Concertgebouw Amsterdam (live*)
【演奏】
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
▼▼併せてオススメ▼▼
『コンダクツ・ヨーロッパ室内管弦楽団 - テルデック録音全集』 28CD+DVD
『ライヴ・イン・グラーツ 1999 ~生涯唯一のワーグナー~』
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)