ジャン=マルク・ルイサダ『今夜は映画館で』がインタビュー記事により話題に
掲載: 2026年08月28日 12:00

「映画がいつも、音楽の深淵への入り口だった」と語るルイサダ。
『今夜は映画館で』は、フランスの同タイトルのテレビ番組の司会者であったアルマン・パニジェルへのオマージュとして企画されたCD。
2026年8月27日(木)、朝日新聞夕刊でのインタビュー記事により、当CDが話題を集めています。
筋金入りの映画通、ジャン=マルク・ルイサダが魅せる
美しき映画音楽集
13歳で『ベニスに死す』を観て熱烈な映画ファンとなり、同時にプロの音楽家になろうと志したというルイサダ。『今夜は映画館で』と題したこのアルバムでは、フランスの同タイトルのテレビ番組シリーズの司会者であったアルマン・パニジェルへのオマージュとして企画しました。パリ国立音楽院で学んでいたころも週に4回は通っていたというルイサダの、映画への熱烈な愛が感じられる演奏となっています。『ベニスに死す』の音楽〈アダージェット〉が、タローの編曲というのも注目です。
[La Dolce Volta 公式チャンネルより]
『AU CINÉMA CE SOIR~今夜は映画館で』
【曲目】
1.『甘い生活(フェデリコ・フェリーニ, 1960)』~メイン・テーマ(ニーノ・ロータ) [1:49]
2.『ベニスに死す(ルキノ・ヴィスコンティ, 1971)』~アダージェット(マーラー作曲、アレクサンドル・タロー編曲)[10:24]
3.『許されざる者(ジョン・ヒューストン, 1960)』~ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397 [6:15]
4.『恋人たち(ルイ・マル, 1958)』~ブラームス:主題と変奏 ニ短調 [11:25]
(ブラームス自身の編曲による弦楽六重奏曲作品18 の第2 楽章のピアノ独奏版)
5.『スティング(ジョージ・ロイ・ヒル, 1973)』~スコット・ジョプリン:ソラース [3:36]
6-8.『マンハッタン(ウディ・アレン, 1973)』~ジョージ・ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー [16:36]
9-11.『ブレーでのランデヴー(アンドレ・デルヴォー, 1971)』~ブラームス:3つの間奏曲 作品117 [15:25]
12.『カサノバ(フェデリコ・フェリーニ, 1976)』~ニーノ・ロータ:バッハの名による2つのワルツより 第1曲 サーカス・ワルツ [1:50]
13.『ルートヴィヒ/神々の黄昏(ルキノ・ヴィスコンティ, 1973)』~リヒャルト・ワーグナー:エレジー [1:41]
14.『叫びとささやき(イングマール・ベルイマン, 1972)』~ショパン:マズルカ イ短調 作品17-4 [4:33]
【演奏】
ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ)
【録音】
2022年7月2-5日、リエージュ・フィルハーモニー・ホール(ベルギー)
ショパンのバラードを弾くにあたり、小津安二郎「東京物語」を勧める
国内盤ブルーレイ
国内盤DVD
国内盤SACDハイブリッド
朝日新聞のインタビュー中で、ルイサダは弟子の角野隼斗がショパンのバラード第2番を弾くにあたり、小津安二郎「東京物語」をi観るように勧めた、というエピソードが紹介されています。ルイサダは「あれほど動きも飾りもない画面の中で、人間の痛みや残酷さの本質をわずかなカメラの動きだけで伝えるなんて、天才の所業と言うほかない」とインタビュー中で語っています。
私が2011年にルイサダにインタビューした際も、下記のように語ってくれました。
「私はフランスで教えている生徒を家に呼んで週二回映画を見ています。映画を見たら、イタリア映画ならイタリアン・レストラン、日本映画なら日本料理屋で食事をしながらその国の文化について語り合っています。エコール・ノルマルの生徒たちは、この1年間そうした試みをすることで素晴らしい進歩をしました。ちょっと内気な学生も、こうすることで非常に想像力が豊かになりました」。
(タワーレコード 商品統括部 板倉重雄)
13歳の時、「ベニスに死す」でマーラーの交響曲第5番に出会う
国内盤DVD
マーラー第5の主な国内盤CD
インタビュー中でルイサダは、13歳にヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」でマーラーの交響曲第6番に出会ったことが、時音楽を生涯の仕事に定めることになった決定的な体験だったと語っています。ここでは、その映画DVDと、マーラーの交響曲第5番の主なCDをご紹介します。
(タワーレコード 商品統括部 板倉重雄)
ルイサダがインタビュー中で言及した映画たち
国内盤DVD
インタビュー中でルイサダが言及した映画のうち、DVDで入手可能と思われるものを集めました。(※ メーカー在庫切れなどで、入手できない場合もございます)
(タワーレコード 商品統括部 板倉重雄)
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<ジャン=マルク·ルイサダ>
ジャン=マルク· ルイサダは、ロンドンのユーディ・メニューイン音楽学校で学んだのち、パリ国立高等音楽院に進んだ。同校のドミニク・メルレのピアノ・クラスで1977年に一等賞を、ジュヌヴィエーヴ・ジョワ=デュティユーの室内楽のクラスで1978年に一等賞を、それぞれ得ている。ディーノ・チアーニ記念コンクール(1983)およびワルシャワのショパン国際ピアノ・コンクール(1985)で入賞。これまで、マルセル・シャンピ、ドゥニズ・リヴィエール、パウル・バドゥラ=スコダ、ミロシュ・マギン、ヴラド・ペルルミュテールら大家たちから薫陶を受けた。
30 年以上ものあいだ傑出したコンサート・ピアニストとして活動をつづけてきたルイサダは、パリのシャンゼリゼ劇場、ニューヨークのアリス・タリー・ホール、ロンドンのウィグモア・ホール、東京のサントリーホールなど、屈指のホールで演奏を重ねており、パリのショパン音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ブザンソン音楽祭、ナントのラ・フォル・ジュルネ、ラ・コート=サン=タンドレのベルリオーズ音楽祭、ベリーのラ・グランジュ・オ・ピアノのほか、ヨーロッパおよびアメリカの著名な国際音楽祭から招かれている。また日本、ヨーロッパ、カナダで数多くのツアーもおこなっている。
室内楽では、ゲイリー・ホフマン、ピエール・アモワイヤル、フィリップ・ベルノルド、堀米ゆず子、パトリック・メッシーナ、ターリヒ四重奏団、モディリアーニ四重奏団、ファイン・アーツ四重奏団らと共演。
演奏活動と並行して、パリのアルフレッド・コルトー記念エコール・ノルマル音楽院で後進の指導にも励んでいる。
フランス共和国芸術文化勲章“オフィシエ”を受勲。
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