フロッギーくんが語る、〈主人はいかにロッカーなりしか〉
ケロケロ~。オレっちの名前はフロッギー。 ちょっぴりカエルなぬいぐるみ。 オルークさんにシカゴの道ばたで震えてるとこを拾われて早4年。 いまじゃすっかり彼の緑色のカーディガンのポケットが、オレっちの家なのさ。 ハア~、ここ、落ち着くわ~っ。兄弟たちも10匹くらいいるしね~。それに彼のEP“Halfway To A Threeway”のジャケットにオレっちの写真を使ってくれたってこともあるし、本当、オルークさんには頭下がりっぱなしっス。
さて、オルークさんの新作へと繋がる最近のプロデューサー活動報告〈ロック編〉が、今回のオレっちの役目。 オレっちがとくに気に入ってるのは、やっぱ、スーパーチャンクの『Come Pick Me Up』かな。 パッと聴くと、いつもの快速ポップ・パンクって感じだけど、よ~く聴いてみると、まあ、いろいろやっておられますわ。 ついつい青空の下、駆け出したくなるような……。 ま、オレっちはひとりじゃ動けないけど、そんな気分ね。キ・ブ・ン。 あとはストーム&ストレスの『Under Thunder And Florescent Light』なんかも捨てがたいわあ。 ピッツバーグの鬼っ子、ドン・キャバレロのメンバーのサイド・ユニットなんだけど、暴れるかと思いきやカサカサコソコソってね。 ちょっと寂しげな様子もス・テ・キ。ス・テ・キとくれば、ステレオラブの新作『Sound-Dust』でも、エエ仕事してましたなあ。 ジョン・マッケンタイアさんと仲良く2人でプロデュース。 ちょっと妬ケロなあ。でもって、最後はソニック・ユースの『NYC Ghosts & Flowers』だケロ~。 このジンワリジワジワ沈み込む感じ!さすがNYが誇るエレキ療法士よ~!それに、オルークさんのこと、すっごい気に入ったらしくって、ツアーのメンバーに加えてくれたの。 すっごいっしょ!やるっしょ!オレっちももちろん、ステージでいっしょにロック・オ~ン!もういっちょ派手にバ~ン!バン・バ~ン!ゲロ~!ゲロ~!……。
文中に登場したアルバムを紹介。
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カテゴリ : インタビューファイル
掲載: 2002年04月18日 17:00
更新: 2003年03月07日 18:56
ソース: 『bounce』 226号(2001/10/25)
文/フロッギー(訳・福田 教雄)