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インタビュー

DI工房のお仕事をザックリ確認

 アーティスト名義での活躍もすごい彼らだが、D・インフルエンスといえば、やはりプロデュース/リミックス・ワークの評価が圧倒的に高いユニットである。UKソウル独特のスタイリッシュでメロウなサウンドを核として、そこに70~80年代のファンク/ディスコから現在のR&Bに至るまでのUSブラック・ミュージックのエッセンスを溶け込ませる手腕は、間違いなくUK随一。ケレ・ル・ロック、マーク・モリソン、シール、アナザー・レヴェルなど、それはもう数多くのアーティストが彼らのサウンドのお世話になっている。 とりわけ、彼らの秘蔵っ子であるショーラ・アーマのデビュー作『Much Love』はD・インフルエンスの評価をグンと高め、98年にはUKソウルのスターを総動員したMOBOオールスターズの“Ain't No Stopping Us Now”まで任されている。最近ではロミーナ・ジョンソン『Superbad』でのプロデュースも冴え渡っていた彼らだが、その鮮やかな仕事ぶりは、ジェイ・Zやトム・ジョーンズ(!)へのプロデュース曲、それにエリック・ベネイから嶋野百恵までのリミックス作品を収めた『Master Mixes From The D-Lab』でも確認することができる。もちろん今回の『D-Vas』でも、だ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年05月09日 23:00

更新: 2003年03月07日 16:26

ソース: 『bounce』 228号(2001/12/25)

文/林 剛