インタビュー

すべてがクラシック、イグジビットのあゆみ

At The Speed Of Life
Loud(1996)
東海岸シーンの絶頂期にラウドから登場した西モノ、ということで注目度は決して高くはなかったが、そのラップ・スタイルと同様のヘヴィーなサウンドに圧倒された人も多いはず。日本でも“Paparazzi”が驚異の大ヒットを記録した。ダイアモンド・Dとのセメント・ファイトも聴き応え十分な堂々たる処女作。


40 Dayz & 40 Nightz
Loud(1998)
サー・ジンクスにスーパフライ、メルマンら渋スギル西の職人たちが結集した濃い2作目。重量級ビートもさることながら、それをタフ&ラフに乗りこなす姿にはすでに大物の風格が。西海岸の再隆盛はここから始まったと言っても過言ではない隠れた重要作。メソッド・マンの参加は東海岸制圧への布石だったのか?


Restless
Loud(2000)
時代がやっと追いついた当然の大ヒット作。東西のあらゆるキャラクターが勢揃いした贅沢さに目(耳)を奪われるが、やはり主役はX。ドクター・ドレーが完全バックアップし、いままで以上に強力な西海岸フレイヴァーを漂わせたサウンドは、Xの魅力を最大限に引き出している。時代の追い風を感じずにはいられない。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年08月29日 12:00

更新: 2003年02月10日 13:13

ソース: 『bounce』 235号(2002/8/25)

文/Masso 187um