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インタビュー

MICADELIC

ハイパーヘビー級三枚刃!! 愛と笑いと感動と変態と純情と狂騒と涙と放熱と青春が詰まったマイカデリック久々のニュー・アルバム『IT SELF』はキクぜ!! 


 マイカデリックの新作『IT SELF』は2001年末の『娯楽の殿堂』以来、実に1年半ぶりとなるアルバムだ。その間にはダースレイダー(MC/トラックメイカー)の外部活動やイヴェント〈FUNKY FIESTA〉のオーガナイズがあり、池袋BEDにおける彼らのパーティー〈DELUX COMBO〉の安定飛行もあったので不在感なんかは皆無だったし、普通のグループならごく普通のペースなのだろう。でも、マイペースという名のハイペースで熱い作品を量産していた彼らだけに、空白がひときわ長く思えたのだ。

 てなところに登場した『IT SELF』を聴いて、いや~、驚いた。楽曲たちの何とストレートなこと! そしてアルバムの構成の見事なこと! 1ラウンドからガンガンに殴り合って、中盤で腹にドカドカ叩き込まれ、終盤に地獄を見て最終ラウンドで号泣しながらノーサイド(?)を迎えるボクサーみたいな気分……なんてことは考えなかったけど、そんな感じだ。やっぱ曲順って大事ね~なんてことも久々に考えてしまった。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年05月08日 12:00

更新: 2003年05月08日 17:18

ソース: 『bounce』 242号(2003/4/25)

文/出嶌 孝次