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インタビュー

〈パンク+トラッド〉を実践するドロップキック・マーフィーズの仲間たち

 ドロップキック・マーフィーズ(以下DKM)のブレイク以降、一層認知度が高くなってきた〈パンク・ロックとトラッド・ミュージックの融合〉的スタイル。そもそもパンクという音楽自体、昔ながらの古き良きロックンロールを現代/自分流に体現し、〈ルーツに光を当てながら、みずからも輝く〉という輪廻性質/精神を持つカテゴリーなので、トラッドを採り入れて現代(パンク)流に甦らせる斬新なバンドが現れることだって大いに納得なのである。なかでも〈レゲエを演るのもアリ! ダブを演るのもアリ!〉を実践したクラッシュ・ライクな開拓スピリットを胸に、80年代に〈トラッド演るのもアリ!〉を最初に体現してみせてくれたポーグスは、良質のルーツ音楽に触れるきっかけをパンク世代に与えてくれた素晴らしいバンドなのだ!

 そして現在、そのポーグス魂をさまざまに解釈した〈パンク+トラッド〉なバンドが、DKM以外にも続々ブレイク中! 〈LAのポーグス〉ことフロッギング・モーリーや、スコティッシュ・トラッド色溢れるポストDKMサウンドを誇る、カナダのリアル・マッケンジーズ。スウィンギン・アッターズのメンバーを含むフィルシー・シーヴィング・バスターズ。よりフォーキーで生粋のトラッド調アプローチのトッサーズなど、これ以上挙げればキリもスペースもなくなるほど! おっと、日本の東京スカンクスやバナナ・シェイクス(ともに解散)、ロス・ランチェロスなどの〈パンク+トラッド+ロカビリー〉なグレイトなラスティック系バンドの存在も忘れるな!!

▼文中に登場したアーティストの作品を一部紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年06月05日 15:00

更新: 2003年06月05日 18:46

ソース: 『bounce』 243号(2003/5/25)

文/ヤマダナオヒロ

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