インタビュー

Ashanti

デビューと同時にブレイクを迎えて1年、絶大な期待に応えて第2章を開いたアシャンティ。待望の『Chapter II』がこの夏をスムースに彩ることは間違いないのだ!!


 例えばマリオネットが目の前でその糸を断ち切り、ロック・ステディ・クルーばりのブレイクダンスを始めたら? 予想外の展開に興奮しつつも手放しで応援するしかないでしょ!? アシャンティのニュー・アルバム『Chapter II』には、そんな嬉しい誤算と驚きが手ぐすね引いて待ち受けているのだ。

 ここで胸に手を当てて考えてみてほしい。ジャ・ルール人気の恩恵と、業界きっての策士=アーヴ・ゴッティ率いるマーダー・インクの万全なバックアップを受け、ティーンを中心に爆発的な支持を得た結果、グラミーを含む昨年度の賞レースを軒並み制してしまったアシャンティではあるが、お祭り騒ぎのような巷の盛り上がりに何か少し腑に落ちないモノを感じてはいなかっただろうか? そしてそれは多分に、耳馴染みは良くともパンチに欠けたように聴こえる、彼女のヴォーカルに対するクエスチョン・マークのせいじゃなかったか?

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年06月26日 16:00

更新: 2003年07月03日 18:36

ソース: 『bounce』 244号(2003/6/25)

文/渡辺 深雪

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