インタビュー

最強のネプチューンズ・ワークス、アレもソレも奴らのしわざだ!! その2

OL' DIRTY BASTARD
『Nigga Please』 Elektra(1999)クリス・ロックが喋りまくる“Recognize”で始まるアルバム。ファレルがアノ歌を披露してるけど、当時はみんなクリスのふざけた歌だと思ってた。ケリスをフィーチャーしたシングル曲“Got Your Money”はもちろん、リック・ジェイムズのカヴァー“Cold Blooded”が狂いスギで最上級にヤバい!

LUDACRIS
『Back For The First Time』 Def Jam South/Def Jam(2000)リュダクリスのメジャー・デビュー・アルバム。ほとんどの曲がローカル盤『Incognegro』に入ってたものだが、メジャー行きに際して追加されたのが、ネプチューンズ製の“Southern Hospitality”。圧迫感強めに破裂し続けるドラムスに心穏やかじゃいられなくなる。

BABYFACE
『Face 2 Face』 Nu America/Arista(2001)プロモ段階では〈?〉名義の曲だったネプ製の“There She Goes”は童顔史上最大のトライ。いま聴けば実にファレルらしいメロ展開がジャスティンのアレにそっくり……つまり最高だってこと。もう1曲の“Stressed Out”は童顔ならではのジェントルさとネプ味との融合ぶりがオモロい。

RUSH HOUR 2
『Soundtrack』 Def Jam(2001)デフ・ジャム・オールスターズ的な豪華サントラで、ここでネプチューンズが手掛けるのは1曲のみ。スクエアなビートが彼らにしてはあまりにもオーソドックスなその曲は“Blow My Whistle”、フォクシー・ブラウンをフィーチャーして歌うはヒカル・ウタダ。この後の絡みもあるとかないとか。

BRITNEY SPEARS
『Britney』 Jive(2001)本気仕事はやっぱ違う! ブリブリトニーなイメージの刷新にも貢献した、ひたすら妖しくエロティックな“I'm A Slave 4 U”は、プリンス趣味を全開にしたネプチューンズの超ポップな悩殺仕事。もう1曲の“Boys”も、芯のあるベース上をヌメヌメした上ネタと息遣いが吹き抜ける佳曲。スケベ心が吉と出たな。

NELLY
『Nellyville』 Fo'Reel/Universal(2002)イン・シンク“Girlfriend(Remix)”に続く、ネリーとのセンセーショナルな合体。跳ねるドラムスでこれ以上ないくらいにアゲまくる激キャッチーな先行シングル“Hot In Herre”は全米チャート1位を7週間キープ。ネプにとってもネリーにとってもわりとフツーの曲だったりするのがおもしろい。

JUSTIN TIMBERLAKE
『Justified』 Jive(2002)誰もが驚いた完璧すぎるアルバムで、仕掛人たるネプの評価もさらに一段階上昇。アコギのイナタいループでマイケルぶってみました的な“Like I Love You”は最初の一音からシメまで一瞬もダレない完璧な曲。スカスカしたカッティングとクラップがシックな“Rock Your Body”も凄まじいし、全7曲手抜きナシ!

SNOOP DOGG
『Paid Tha Cost To Be Da Boss』 Doggystyle/Priority/Capitol(2002) 先行シングル“From Tha Chuurch To Da Palace”もネプ製の佳曲だが、続く“Beautiful”はまさしくキラー・チューン。軽快に突っ走る超ポップなビートにファレルとチャーリー・ウィルソンの哀愁ヴォイスが乗っかり、スヌープ久々の特大シングル・ヒットとなった。

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掲載: 2003年09月04日 13:00

更新: 2003年09月18日 17:01

ソース: 『bounce』 246号(2003/8/25)

文/出嶌 孝次

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