インタビュー

FIRSTKLASのハードワーキンぶりをちょっと再確認

 それ以前からの接点は省略するが、2002年よりZEEBRAと今井了介が始動したプロデュース・チームがFIRSTKLAS。キングギドラ“911(REMIX)”を皮切りに、F.O.Hのプロデュースや、『HARLEM ver.1.7』でのディアス・ブラザーズのリミックス……と滑り出し、SUITE CHIC“GOOD LIFE”を契機に、日本では曖昧に放置されている〈R&B〉を確立せんとばかりに、次々と制作の手を広げてゆく。今年に入ってからは、AKIRAのプロジェクト=PALM DRIVEの“HOLIDAY”ではBoAと絡み、以前より今井が関与していたTylerやBENNIE Kをブラッシュ・アップ。さらに小柳ゆきの“unreliable”にはKM-MARKITを、EXILEの“LET ME LUV U DOWN”にはMACCHOを配するなど、単なるトラック制作にとどまらずプロデューサーとしてのスタンスを早くも確立した。その後もHI-Dやラッパ我リヤを手掛け、第3のメンバーとしてKEN-BOを加えた今回の『TOKYO'S FINEST』では6曲をプロデュースしている。大胆なダンス・チューンへの挑戦とその確かな成果は新生FIRSTKLASの今後、そしてR&B/ヒップホップの今後を大いに期待させるものだ。

▼FIRSTKLASのプロデュース曲を含む作品。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年09月25日 17:00

更新: 2003年10月02日 18:44

ソース: 『bounce』 247号(2003/9/25)

文/出嶌 孝次