インタビュー

『Kish Kash』に溶け込んでいるBJサウンドのひみつ

LARRY HEARD 『Where Life Begins』 LIFELINE(2003) ミスター・フィンガーズ名義でもお馴染み、ディープ・ハウスの先駆者、ラリー・ハード。チープ、なのに泣ける。フェリックス製の“If I Ever Recover”にも、汗かいてベソかいて踊る〈ハウスの恍惚〉が混入。(原田)

JUSTIN TIMBERLAKE 『Justified』 Jive(2002) BJとの邂逅で一皮ムケたJCのソロ作は延期につき……イン・シンクの同僚=ジャスティンの本作を紹介。BJの好きなネプチューンズの音が世界のド真ん中になった瞬間。今作からのシングル“Like I Love You”をBJがリミックス。(轟)

PAMJABI MC 『The Album』 Darma/ユニバーサル(2003) USのR&B/ヒップホップ界を席巻したバングラ旋風だが、本作収録の“Mundian To Bach Ke”の祭ばやし感はBJの“Super Star”にも伝染。ちなみに〈Kish Kash〉の由来、バングラにいる少年の名前だとか。(原田)

SIOUXSIE & THE BANSHEES 『The Best Of Siouxsie & The Banshees』 Polydor “Cish Cash”における、一聴して正体がわかるヴォイシング……バンシーズを率いたゴスの女王、スージー・スーとは! 初(?)のダンス・アクト共演ですが、パンク魂で繋がった者同士、違和感は皆無。(轟)

MESHELL NDEGEOCELLO 『Comfort Woman』 Maverick/Warner Bros.(2003) 骨太で深遠な新作を放ったばかりのミシェルは“Right Here's The Spot”など2曲で登場。ベース行脚でも名高い彼女、サイモンがブルース・バンドを結成した暁には駆けつけるらしい(うそ)。(轟)

VARIOUS ARTISTS 『DJ Zinc Presents Bingo Beats 2 Mixed By Zed Bias』 Bingo Beats(2002) ジンク主宰レーベルのミックスCD。UK育ちのBJがこのガラージ盤の重量感を無視できるわけがないでしょう。アンディ・ウェザオールも大好きだそうで、現場肌の方はやっぱベース狂。(原田)


THE ARTIST FORMALLY KNOWN AS PRINCE 『Emancipation』 NPG/EMI(1996) BJのゴッタ煮な祝祭感覚に通じるのは別のアルバムになるのでしょうが、殿下のギターが哀愁でいと満開なのは本作。そういえばプリンスのギターってサイモン同様、サンタナ譲りですよね。(轟)

MISSY ELLIOTT 『Miss E... So Addictive』 Gold Mind/Elektra(2001) 前作『Rooty』のインタヴュー時にもティンバランドへの興味を語っていたBJは直後にミッシーの“4 My People”をリミックス。いまや4つ打ちも自在に使いこなすティンバのアイデア源はもしや……?(轟)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年11月06日 11:00

更新: 2003年11月06日 17:27

ソース: 『bounce』 248号(2003/10/25)

文/轟 ひろみ、リョウ 原田