インタビュー

珠玉のアリシア・ワールド

Songs In A Minor 『J』(2001)ブルージーな“Fallin'”や神々しい“Girlfriend”などのヒット曲のみならず、“A Wo-man's Worth”など名曲だらけ! 同時代的なネオ・ソウルのヴィンテージ感とコマーシャルなR&Bのキャッチーな肌触りを、ソウルの系譜の上で見事に融合させた超・超名作。

Remixed & Unplugged In A Minor 『BMGファンハウス』(2003)本国の限定新装盤に付いていたボーナス・ディスクを単体リリースした表題どおりの嬉しい一枚。ネプチューンズらによるリミックスもいいが、自身のピアノ演奏のみを寄り添わせた粋なアンプラグド・ライヴがやはり圧倒的!!

Produce Works
破格の成功を噛みしめた2002年、アリシアは、ケリー・ブラザーズと共にいくつかのプロデュース仕事に取り組んでいる。まず、レーベルメイトであるマリオのデビュー作で2曲制作。特に“2 Train”はピアノを軸に凝ったアレンジで聴かせる好曲だ。続いてはクリスティーナ・アギレラに熱いバラード“Impossible”を提供。熱唱を引き出すオールド・ソウル風味は自作以上だ。そして、ナズの“Warrior Song”は打楽器のようなピアノとブルージーな歌を添えたアグレッシヴな名曲に。その手腕には今後も期待できそうだ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年12月04日 16:00

更新: 2003年12月04日 18:32

ソース: 『bounce』 249号(2003/11/25)

文/出嶌 孝次