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インタビュー

超高速で走り出した象男のキャリアをプレイバック!!

SCARE DEM CREW 『Scared From The Crypt』 TVT(1999) シー・ヴュー・クルーでの活動を経て、エレの名をさらに轟かすことになったスケア・デム・クルーの処女作。ソカやヒップホップを難なく採り入れる胃袋のデカさがこのクルーの魅力だが、エレの極太ヴァイブスと風変わりなDJは早くも際立っている。


ELEPHANT MAN 『Comin' 4 You』 Greensleeves(2000) スケア・デム・クルーを飛び出して発表されたファースト・ソロ作。キャラ立ち自慢のクルーのなかで頭角を現してきただけあって、現在と変わらぬ濃厚スタイルでドシドシと攻め立てる。同時に、変幻自在なフロウはすでに完成の域に。ジャケットもすでに……。


ELEPHANT MAN 『Log On』 Greensleeves(2001) 〈Log On Dance〉なるダンスでも現場を沸かせた、〈Liquid〉リディム使用のタイトル曲もヒットしたセカンド。ブジュ・バントン、スプラガ・ベンズら客演陣にも埋もれない、というか埋もれるはずもない濃厚&ズルムケの象節が全開。ジャマイカではこの段階で大物でした。

ELEPHANT MAN 『Higher Level』 Greensleeves(2002)大量のヒット曲を放ち続けた象男の2002年だが、今作は絶好調のなか発表された3作目。 表題曲などお馴染みのヒット曲がひときわ耳を惹くが、ハードコアでありながらもキャッチーな象エキスにヤラれた非レゲエ・ファンが増えだしたのもこのあたりから。

SHY FX & T POWER 『Set It Off』 FFRR/London(2002) ジャマイカ国外でエレの名を轟かせるきっかけのひとつになったのは、UKのドラムンベース番長である彼らの“Nature”への客演。用意されたのがダンスホール調のトラックだったこともあって、エレは通常どおりのDJを披露。まあルーツが同じなだけにそれも当然か。

MJ COLE 『Cut To The Chase』 Talkin' Loud(2003) UKガラージのド真ん中を突っ走るMJコールの今作にもエレは客演。ジャマイカ臭がプンプンと漂うエレとの組み合わせは……とはいっても、ダンスホール色も濃厚に醸し出している今作だけにそのマッチングは絶妙。どんなトラックでも乗りこなしちゃうんだね、この人は。

WYCLEF JEAN 『The Preacher's Son』 Clef/J(2003) 象男の最新の客演仕事のひとつが、今作に収録されたウェイン・ワンダーとのメロウなダンスホール・チューン“I Am Your Doctor”。スムースなウェインとルーツ・コンシャスなワイクリフの隙間から突如飛び出すエレの瞬発力!! 一声で強烈な印象を残す彼の面目躍如。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2004年01月15日 16:00

更新: 2004年01月15日 17:31

ソース: 『bounce』 250号(2003/12/25)

文/大石 始